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雛人形は親のお下がりでもいい?一人ひとつ必要?親子二代で使える?

ひな祭り

女の子が生まれたら、初節句にはかわいいお雛様を用意したいものです。

自分のお雛様が実家にある場合、わざわざ新調せずに娘にも使わせたいと考える人も少なくないでしょう。

でも、雛人形のお下がりってなんだか縁起が悪そうで、ちょっと気になることもあるはず。

今回は、雛人形は親のお下がりでも大丈夫なのかということについて、私の体験を交えてご紹介したいと思います。

雛人形は親のお下がりでも大丈夫?

親のお下がりの雛人形を子供に渡すかどうかは、自分たちの気持ちの問題です。

 

親のお下がりの雛人形をもらうなんて素敵ね~という考え方。

いやいや、雛人形は一人一対用意するものだからお下がりなんてダメでしょうという考え方。

 

雛人形のような風習には一つの正解があるわけではありませんので、どちらの考え方もアリですし、自分の判断でどちらの考え方をとってもOKです。

 

一般的には、雛人形は厄受けの身代わりだから1人ひとつずつにしないと意味がないと言われることが多いですね。

 

確かに雛人形を身代わりとするなら、親の身代わりを子供にお下がりとして使うことなどできないでしょう。

 

けれども、このような言い伝えは信じるも信じないも個人の自由です。

特に気にならないのであれば、親子で愛着のある同じ雛人形を使っても何ら悪いことではないはずです。

 

ただし、親のお下がりの雛人形を使う場合は、自分たち夫婦だけでなく双方の両親や親しい親戚など、周囲の皆がお下がりを使うことに納得していることが大事です。

 

特に義理の両親が、新しい雛人形を孫に用意したい、お下がりなんてとんでもないと考えているなら注意が必要です。

 

自分たちのやり方で通してしまえばそれまでですが、雛人形のことで後々までお互いにモヤモヤしてしまうのは、子供にとってもよくないことですよね。

 

「お下がりがあるからお雛様はいりません( ー`дー´)キリッ」と完全に断ってしまうよりも、小さなお雛様やつるし雛を買ってもらうなどで納得してもらうのも一つの解決方法ではないでしょうか。

 

 

と言うのも・・・

 

実は、私自身がお下がりの雛人形を娘にも使うことにしたため、義母からの申し出を断ってしまって、少し後悔しているからなんです。

 

私の雛人形は、人形の好きな母が若い頃に手作りで作った木目込み人形です。

手作りの雛人形は私にも思い入れのあるものですし、私はあまり行事や言い伝えにこだわりのある方ではないため、娘が生まれた時には私の雛人形があるからいいや、と思っていました。

 

一方、義母は初めての孫娘に雛人形を買ってあげたいという気持ちが強く、行事や買い物が好きなタイプです。

雛人形を買ってくれると再三言ってくれたのですが、当時の私は初めての子育てで余裕がなく、そんな義母の気持ちを気遣うこともできませんでした。

 

最終的には、市松人形を買ってもらうことに落ち着いたのですが、後になって考えてみると、娘専用のお雛様を買ってもらっても何も困ることはなかったな・・と思っています。

 

義母には何となく申し訳ないことをした気がしているんですよね(・-・`*

 

毎年ひな祭りには、私の雛人形と一緒に娘たち二人のそれぞれの市松人形、幼稚園の頃に子供たちが作った雛人形を並べて飾っています。

娘たちは、父方のおばあちゃんに買ってもらった市松人形も、母方のおばあちゃんが作った雛人形もとても喜んで気に入っている様子ですから、結果としてはこれでよかったのかもしれませんが・・・。

 

私としては、厄受け云々よりは、家族が納得して皆で子供の成長を願うことが何よりの子供のお守りになるのではないかと考えています。

雛人形が一人ひとつ必要なのはどうして?

雛人形が1人ひとつ必要だとされるのは、雛人形は女の子の厄を受ける身代わりであり、大人になると役目を終えていると考えられるからです。

 

母親が使った雛人形は、母親の厄を受けているだけなく、大人になった時点で厄除け人形の働きはなくなっているため、雛人形の役割は果たせないということになります。

 

雛人形の風習は、もともと人型に切った紙人形に厄を移し、川に流していたことが由来の一つとされています。

 

厄払いの目的を重視するのであれば、雛人形は簡素なものでも一人にひとつ、厄除け人形として用意した方がいいでしょう。

 

このように考える場合、雛人形のお下がりは単なる使い回しであり、意味のないものになってしまいます。

もし親の雛人形を受け継ぐなら、親の雛人形に加えて子供の雛人形を別に用意するようにします。

 

親子それぞれの雛人形は、桃の節句に並べて飾ることができます。

 

また、9月9日は重陽の節句(菊の節句)であり、「後の雛祭り」とも呼ばれています。

この日に虫干しを兼ねて、自分の雛人形を飾ってみてもいいですね。

 

ちなみに、「雛人形は1人ひとつ」というのは、人形屋さんの販促のための口実だという説もあります。

絶対に一人にひとつ必要と決まっているわけではありませんので、よく考えて新しい雛人形を購入するかどうか判断するようにしてくださいね。

雛人形は親子二代で使える?

一方、雛人形は代々受け継ぐものとして、母から娘へ渡していく地域や家庭もあります。

旧家では守り神として代々受け継いだり、嫁入り道具にしているところもありますので、親子で代々同じ雛人形を使っても問題ないでしょう。

 

もちろん、お下がりではなく親子でそれぞれの雛人形を用意して受け継いでいくこともありますが、親子で一つの雛人形を引き継いでいくことも少なくありません。

 

 

雛人形のお下がりを使う理由は、

  • 思い入れのある雛人形だから
  • まだきれいで使えるものだから
  • 雛人形を新調するよりに他の養育費にあてたい
  • 家や地域の伝統だから

などさまざまです。

 

古い雛人形を大事にしたい、まだ使えるのだからもったいないという気持ちからお下がりを使うのであれば、縁起が悪いなどと気にする必要はありません。

雛人形には厄払いの目的だけでなく、娘の健やかな成長を願う気持ちが込められているのです。

終わりに

雛人形は親のお下がりでもいいのか、ということについてご紹介してきました。

お下がりを使うにしても、新品を用意するにしても、素敵なお雛様で初節句をお祝いしてあげられるといいですね。
(*´∨`*)

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