モルモットの主食である牧草は、いつもたっぷり食べてほしいもの。
でも、牧草にもいろいろ種類があって、どれを選んだらいいのか迷ってしまうこともありますよね。
健康のためにどんな牧草を選べばいいの?
モルちゃんが喜んで食べてくれる牧草って?
この記事では、牧草の種類や特徴をふまえながら、モルモットにぴったりな牧草についてご紹介したいと思います。
モルモットの牧草の種類
生牧草と乾牧草
モルモットにあげる牧草には、生牧草と乾牧草があります。
生牧草・・・乾燥させていない生の状態の新鮮な牧草
乾牧草・・・収穫後、乾燥させて保存性を高めた牧草
モルモットにあげる牧草とは、「乾牧草」を指すことがほとんどです。
どこでも購入できて管理しやすい乾牧草に対し、生牧草は鮮度が命ですので、日常的にモルモットに与えるのはむずかしい場合が多いですね。
イネ科とマメ科
モルモットに与える牧草は、イネ科とマメ科に分けられます。
イネ科の牧草
イネ科の代表的な牧草はチモシーです。
チモシーは低カロリー、低たんぱく、高繊維質で、生涯を通してモルモットの主食に最適な牧草とされています。
イネ科の牧草にはチモシー以外にも、イタリアングラス、スーダングラス、バミューダグラス、オーツヘイなどがあります。
マメ科の牧草
マメ科の牧草といえば、アルファルファが挙げられます。
アルファルファは、チモシーに比べて高カロリー、高たんぱく、高カルシウムで栄養価が高いため、成長期や授乳期のモルモットに最適です。
繊維質はチモシーに比べて少ないのですが、嗜好性が高くモルモットが喜んで食べることが多いようです。
アルファルファ以外ではクローバーもマメ科の牧草になります。
牧草の収穫時期
牧草の収穫時期によって、1番刈りから3番刈りに分けられます。
1番刈り
春から初夏にかけて、シーズン最初に収穫される牧草を1番刈りと呼びます。
1番刈りの牧草は青々として茎が太く、硬めな歯ごたえが特徴です。
繊維質や栄養価が最も高いため、大人の健康なモルモットに最適な牧草です。
2番刈り
夏の終わりから秋にかけて、1番刈りの収穫後に育った牧草を刈りとったものが2番刈りです。
1番刈りに比べて、柔らかく食べやすいので、赤ちゃんやシニア、病中病後のモルモットに適しています。
繊維質は1番刈りより少なくなりますが、嗜好性の高い牧草です。
3番刈り
初冬のころ、2番刈りの後に成長した牧草を収穫するのが3番刈りです。
2番刈りよりもさらに柔らかく、繊維質が少なくなります。
牧草の圧縮率
牧草はそのままではかさばって運搬に向かないため、圧縮されて流通しています。
圧縮率によっても牧草のタイプが異なります。
シングルプレス
圧縮率がゆるやかな牧草です。
自然のままの牧草に近く、香りや歯ごたえなどがしっかりとしているのが特徴です。
市販されている牧草は、ほとんどシングルプレスのものになっています。
ダブルプレス
圧縮率の高めな牧草です。
ぎゅぎゅっと圧縮されているため、柔らかくつぶれて食べやすいのが特徴です。
牧草のグレード
牧草は品質によってグレードが決められています。
品質の高い順に、
スーパープレミアム
プレミアム
ナンバーワン
ナンバーツー
酪農用
のように分類されています。
品質が高いほど他の雑草などの混入が少なくなっており、味も香りもよい牧草であるためモルモットの食いつきもよくなります。
モルモット用に販売されている牧草は、プレミアム以上の商品が多くなっています。
牧草の産地
牧草は産地によっても味や風味が異なります。
アメリカ産、カナダ産・・・香りと歯ごたえ強め
国産(北海道産)・・・柔らかめで食べやすい
ちなみに牧草のほとんどはアメリカ産で、サラブレッド用の牧草のあまりが小動物用になっているのだそうです。
モルモットにおすすめの牧草は?
牧草にもいろいろな種類がありますが、基本的にモルモットにおすすめな牧草は、
スーパープレミアムチモシー1番刈りのシングルプレス
です。
個体による好みや体質の差はありますが、何を与えるか迷ったらまずはスーパープレミアムチモシー一番刈りを与えてみましょう。
うちではこれをリピートしています♪
↓ ↓
チモシーに含まれる繊維質には、
- 腸内環境の維持
- 消化機能促進
- 歯の摩耗促進
- 毛球症予防
また、低カロリーでカルシウム含有量の少ないチモシーは、肥満や尿路結石の予防にもぴったりな餌です。
スーパープレミアムグレードのチモシーには、混入物が少ないのでモルモットに安心して与えることができます。
モルモットのために、しっかりと噛みごたえがあって繊維質の豊富な美味しいチモシーを選んであげたいですね。
アルファルファがおすすめなモルモットは?
一方、成長期や授乳期のモルモットには栄養たっぷりなアルファルファを与えることもできます。
すでにご説明したとおり、アルファルファは高たんぱく高カロリーな栄養たっぷりの牧草ですから、エネルギーを必要とする時期のモルモットにはおすすめな牧草となります。
ただし、アルファルファのあげすぎはモルモットの健康に影響が出ることもあります。
モルモットの様子を見ながら、チモシーと併用していくといいと思います。
モルモットにアルファルファはいつまであげる?
高栄養なアルファルファは、モルモットが1歳になるころまでにしておきましょう。
チモシーに比べて高栄養で低繊維質なアルファルファは、モルモットの主食には向きません。
アルファルファに含まれるカルシウムは、モルモットの尿路結石の原因となってしまうことも・・・。
モルモットが小さいうちの栄養補給として、適量を与えるようにすることをおすすめします。
モルモットの好む牧草のバランスをみつけよう
モルモットは食にこだわりがある子が多いです。
牧草にも好みがあり、よく食べてくれる牧草とあまり食べない牧草があるのではないでしょうか。
牧草をよく食べる状態をキープするために、いろいろな種類の牧草を少しずつ試しながら、その子の好みのバランスをみつけていくことも大事です。
一番刈りのチモシーを基本に、2番刈りも混ぜて美味しく食べてもらうなど、工夫しながらモルモットに牧草をたっぷり食べさせてあげましょう。
我が家の牧草事情
うちの子の場合ですが、お迎えした時からスーパープレミアムホースチモシーの1番刈りシングルプレスをあげています。
小さい頃は、ショートタイプのものをあげていましたが、1歳を過ぎた現在ではロングタイプのチモシーをバリバリ食べています。
1代目の子は穂の部分が好きでしたが、今の子は硬い茎をバリバリ食べるのが好きなようで、穂が残っていることもよくあります。
好みって本当にモルモットによってそれぞれですね・・・。
一度おまけにもらった3番刈りのチモシーをあげたらすごく喜んで食べていたので、毎日少しずつおやつにしていました。
食べているうちに食欲が増してくるのか、美味しいものを食べるとその流れで牧草をよく食べてくれる気がします。
うちの子は尿トラブルが多いので、最近ではオーツヘイもチモシーに混ぜてあげています。
低カルシウムなオーツヘイは甘くておいしいけれど、穂の部分は炭水化物が多いので要注意です。
牧草をあまり食べてくれない、なんて時にはお楽しみと食欲増進のために、2番刈りや3番刈り、好きな種類の牧草を少しずつ用意しておいてもいいかもしれませんね。
まとめ
モルモットにあげる牧草の種類と特徴から、おすすめの牧草をご紹介してきました。
- 噛みごたえと繊維質豊富な牧草がおすすめ
- →スーパープレミアムチモシー1番刈りのシングルプレス
- アルファルファは成長期授乳期のみ与える
- いろいろな種類からモルモットの好みの牧草をみつけよう
牧草はモルモットに欠かせない主食です。
毎日元気でたっぷり食べてくれるように、新鮮な牧草を用意してあげたいですね。
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