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モルモットの餌の量と回数 健康のためのバランスは?

モルモット餌 モルモット

モルモットが元気でいられるように、飼い主としては餌について正しい知識を身につけたいですよね。

でもモルモットの飼育情報は、犬や猫ほど多くないため、正確な情報が手に入りくいのも事実・・・。

そこでこの記事では、モルモットに与える餌の量と回数について、詳しくご紹介したいと思います。

モルモットに必要な餌

モルモットは完全な草食動物です。

雑食性のハムスターがひまわりの種や昆虫を食べるのに対し、モルモットに必要な餌は非常にシンプル。

  • 牧草
  • ペレット
  • 野菜
  • ビタミンCサプリメントなど

基本的にはこれらをきちんと与えていればモルモットは健康でいてくれます。

 

それではそれぞれの餌をどれくらい、どのように与えたらいいのか、さっそく詳しくご説明していきますね。

モルモットの餌の量

モルモットにあげる牧草の量は?

モルモットにとって牧草は主食であり、最も大事な餌です。

牧草は常に食べ放題にして、モルモットが食べたいだけ食べられる量を用意しておきます。

 

モルモットの一日の餌の80%は牧草にするのが理想的な割合です。

とにかくモルモットには牧草をたくさん食べてもらうよう、餌のあげ方や選び方を工夫する必要があります。

 

うちの子の場合ですが、600g入りの一番刈りチモシーをだいたい1週間で食べきるペースで消費しています。

敷材も兼ねていたり、好きな部分しか食べなかったりで、全て完食しているわけではありませんが、いつもモルがもぐもぐしている状態を保つために、牧草は惜しげなく入れるようにしています。

 

牧草まだ入っているし・・・と思っていても、実はモルが食べてくれる部分がほとんどなくて、牧草が減っていないだけということもあります。

うんちがたくさん出ているか、起きている時にいつももぐもぐ食べているかなどよくモルを観察しながら、牧草はバサッとたっぷりあげるようにしましょう。

牧草をメインにする理由

モルモットに牧草をメインで与える理由は、牧草に豊富に含まれる食物繊維がモルモットにとって最も大事な栄養成分だからです。

 

お世話になっている獣医の先生にも、

「モルモットは食べて出してれば基本OKだからね」

といつも言われていますが(;’∀’)

 

とにかくモルモットが「食べて出す」には牧草をしっかり食べて、食物繊維で常にお腹を動かしておかなければならないのです。

 

モルモットにとっての食物繊維の働き

  • 盲腸内の腸内細菌の栄養源になり、食欲と健康を維持する
  • 腸の蠕動運動を促すことで毛球症予防になる
  • 歯が摩耗することで、不正咬合や歯の伸び過ぎを予防する

 

私たち人間の身体は食べたものでできています。

つまり食物の栄養素を体が消化吸収することで、生命を維持しているというわけですね。

 

一方、モルモットのような草食動物が食べたものは、そのまま消化吸収されるのではなく、腸内細菌の栄養として働くことで体を維持しています。

そして、腸内細菌の栄養源となるのが牧草にたっぷり含まれる食物繊維なのです。

 

私たちとは体の仕組みがそもそも違うので、牧草を制限したり、食べる量や時間をコントロールしたりすることはNGです。

 

モルモットは常に食物繊維を食べていないと体調を崩してしまう動物だと理解し、十分な牧草をいつでも食べられるように注意してあげたいですね。

モルモットにあげるペレットの量は?

モルモットに与えるペレットの量は、

一日あたり20~30g

が目安になります。

 

体重1kgにつきペレットは30g/1日が理想的な量とは言われていますが、食べる量には個体差があります。

モルモットの様子を見ながら、30gまでで食べきれる量、むしろちょっと足りないんじゃないかという量を調節して与えるようにしましょう。

ペレットを少な目に与える理由は?

モルモットに与えるペレットの量が一日で30gというのは、ちょっと少ないように感じるかもしれません。

ペレットが好きなモルも多いため、もっと欲しいとおねだりしてくることもありますよね。

 

でも、モルモットが喜ぶからといってペレットを食べたいだけ食べさせてしまうのは、モルの健康によくありません。

理由は、ペレットでお腹いっぱいにしていまうと一番の主食である牧草を食べる量が減ってしまうからです。

牧草がモルモットにとって大事な餌であることはすでにご説明したとおりです。

また、ペレットの食べ過ぎは肥満や歯の伸び過ぎにつながる可能性もあり、注意が必要です。

 

あくまでもモルモットの主食は牧草です。

ペレットは必要な栄養素を補うために少量決まった分だけを与えるようにして、モルモットがいつでも牧草を食べる食欲がある状態を作っておくことが大事なんですね。

モルモットにあげる野菜の量は?

モルモットにとって、野菜は主食ではありません。

十分な牧草と決まった量のペレットをあげているモルモットには、野菜はおやつ程度の量で十分です。

獣医さんに聞いてみたところ、

「牧草を食べるのに影響ない程度にならあげてもOK」

とのこと。

 

ちなみに、甘い果物は親指の爪くらいが適量なんだそうです。

ほぼ一口で終わりですね(;´・ω・)

 

糖質の摂り過ぎは腸の動きを悪くしてしまうのですって。

とはいえ野菜はモルモットの一番のお楽しみ。

冷蔵庫を開けるとキュイキュイ鳴いておねだりされると、ついついたくさんあげたくなってしまいますが・・・。

 

あくまでも牧草がメイン、野菜はおまけ程度の量を楽しんでもらうと覚えておきましょう。

野菜をおやつ程度にする理由

モルモットは草食動物なんだから、野菜はたくさん食べてもいいんじゃないの?という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

なぜ野菜が主食ではだめなのかという理由は、野菜に含まれる食物繊維の量が牧草に比べて少なすぎるからです。

 

例えば、野菜の100gあたりの食物繊維総量は以下のとおりです。

パセリ 6.8g

キャベツ 1.8g

にんじん 2.8g

出典:文部科学省 食品成分データベースより

もちろんモルモットに与える量はごく少量ですから、繊維質はほぼ含まれないというレベルではないでしょうか。

 

これに対して、牧草100gに含まれる食物繊維量は、

チモシー 約30~35g
アルファルファ 約25~30g

となっており、牧草でたっぷりの食物繊維を摂ることができるのがわかります。

 

また、野菜には食物繊維だけでなくモルモットに欠かせないビタミンCも含まれていますが、ご存知のとおりたいていのモルモットは野菜が大・大好きです。

必要なビタミンCを十分摂れるほど野菜をあげてしまうと、牧草を食べる量が減ってしまう可能性も・・・。

 

栄養素をそのまま吸収する人間なら野菜たっぷりもいいのですが、食物繊維で栄養を作り出すモルモットは、野菜さえ食べていればOKではないんですね。

 

一長一短はあるものの、牧草をたくさん食べてもらいながら、必要なビタミンCはペレットやサプリメントなどで補っていくという方法がモルモットの健康には最も適した方法だと言えそうです。

ビタミンCの量

モルモットは人間と同様体内でビタミンCを作り出すことができないため、餌から必要な分量をとらなければなりません。

一日にモルモットに必要なビタミンCの量

通常時 10mg

病気や妊娠時 30~50mg

(それぞれ体重1kgあたり)

 

モルモット用のペレットにはビタミンCが添加されていますが、ビタミンCは空気や熱に触れることで少しずつ破壊されていってしまいます。

開封して時間がたつにつれてペレットに含まれるビタミンCは減少しています。

 

もしもビタミンCが不足してしまうと、モルモットはビタミンC欠乏症にかかり、体調を崩してしまう可能性があります。

ビタミンCが含まれるペレットや野菜をあげていても、モルモットの体調管理のために普段からビタミンCはサプリメントなどで補うようにすることをおすすめします。

ビタミンCサプリメントの種類

モルモット用のビタミンCにはいろいろな種類のサプリメントや補助食品があります。

 

タブレットタイプ・・・そのまま食べさせるもの

リキッドタイプ・・・水に混ぜるもの

パウダータイプ・・・ペレットなどにふりかけるもの

 

モルモットの好みや飼い主さんの与えやすさによって、お好きなものを使い分けるといいと思います。

 

うちでは、朝晩おやつとしてタブレットタイプのビタミンCを与えています。

これがものすごく美味しいらしく、いつも楽しみにしており大喜びしながら食べています(*^^)

 

水に混ぜるタイプも使っていたことがあるのですが、あまり水を飲まない子なので、飲水量によっては十分なビタミンCがとれないのでは?と思い、タブレットで落ち着いているところです。

先生のお話では、「アスコルビン酸」の粉末を水にといて飲ませられればベストなのだそうです。

ただし、酸っぱいしうまく飲ませるのが大変だったら、サプリメントなどでもOKとのこと。

 

とにかく大切なのはビタミンCを欠かさないことなので、モルモットが摂りやすいサプリメントで補給してあげてください。

モルモットの餌やりの回数

牧草をあげる回数は?

モルモットに牧草をあげる回数は、1日1回以上でモルモットが食べ放題にできる量が常に用意されていればOKです。

 

ただし、袋や箱から出したばかりの牧草の方が食いつきがいいので、できれば朝と夜2回など、回数を増やしてあげるようにすることをおすすめします。

うちでは、モルモットの様子をみながら牧草が減っていたら足すようにしています。

 

24時間以上たった牧草は、掃除のタイミングで破棄しています。

少なくとも毎日1回は新鮮な牧草をあげるようにしましょう。

ペレットをあげる回数は?

モルモットにペレットをあげる回数は、朝と夜の1日2回がおすすめです。

一度にたくさんあげてしまうと、お腹がいっぱいになって牧草を食べる時間が少なくなってしまうため、またペレットのビタミンCが減少してしまうためです。

モルモットは、決まったサイクルで決まった行動をとることで安心する動物なんだそうです。

できるだけ朝と夜の決まった時間にペレットをあげるようにすると、モルモットも落ち着いて生活リズムを作ることができるでしょう。

野菜をあげる回数は?

モルモットに野菜をあげる回数は、1日1回で十分です。

野菜もできるだけ決まったタイミングであげるようにすると、モルモットも楽しみに待つようになります。

冷蔵庫を開ける音でキュイキュイ叫びだすモルモットって本当にかわいいですよね。

サプリメントの回数は?

モルモットにサプリメントをあげる場合、基本的には1日1回ということが多いです。

サプリメントの説明書や獣医師の指示に従い、適切な量を与えるようにしましょう。

 

ちなみに我が家では、1回にたくさんあげるよりは分けてあげた方が吸収されやすいかなと思い、ビタミンCタブレットを朝と夜の2回に分けてあげるようにしています。

朝と夜の餌の量について

モルモットは夜行性動物です。

夜に活動したり、よく食べたりすることが多いため、朝よりも夜の餌をやや多めにあげるといいと言われています。

 

しかし、本来は夜行性であるモルモットですが、飼っているうちにだんだん飼い主の生活ペースに合わせて生活するようになる子も多いようです。

うちの子も最初は夜に走り回っていましたが、1年以上たった今では夜はほとんど寝ているようで、牧草の減りも最小限になっています。

 

あくまでもモルモットがどんなペースで生活しているかよく観察しながら、餌の量調節していくようにすることが大事です。

餌入れの衛生管理も忘れずに

モルモットに餌をあげる時には、牧草入れやペレット用の餌入れなどもきれいにすることが大切です。

水洗いや熱湯消毒などで、いつも清潔な餌入れを使うようにしたいですね。

まとめ

モルモットの餌の量と回数についてご説明してきました。

 

牧草は食べ放題

ペレット30gまで(1日2回に分ける)

野菜はおやつ程度

ビタミンCサプリメントは適宜

 

これらは推奨される1つの目安ですが、あとは個体差もありますので、モルちゃんの様子をみながらちょうどいいバランスを見つけていきましょう。

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