クリスマスツリーに使われるもみの木は、フィトンチッドが多く殺菌・防虫作用の高い樹木です。
とはいえ、そんなもみの木にも虫がついてしまうことは避けられないもの。
今回は、もみの木につく虫の駆除方法について詳しくご紹介したいと思います。
もみの木につく虫を駆除するには?
もみの木につく虫を駆除するには、基本的には殺虫剤を使うことが最も確実な方法です。
もみの木には、目で確認できる虫以外にも、穴を作って中に入りこむ虫や葉に巣をつくる虫など、簡単に見えないところにも虫がつくことがあるからです。
表面につくアブラムシなどは目視できるのでわかりやすいのですが、見えないところに虫がついているのは、なかなか気づきにくいものです。
幹に穴があく、木くず・ヤニ・虫のフンがある、葉がしおれる、枯れる、葉を食べられた跡がある、クモの糸のような絡まった巣がある、などがあれば、どこかに虫がついている可能性があります。
もみの木をよく観察して、虫がついているようなら殺虫剤で早めに駆除するようにしましょう。
まずは土にまく「オルトラン粒状」などを使ってみて、効果がなければ「スミチオン乳剤」や「スミソン乳剤」を直接散布してみてください。
これらの殺虫剤は、園芸店やホームセンターでも購入することができます。
けれども、もみの木の大きさや場所などの状況によって、自分で殺虫剤を散布するのがむずかしい場合は、無理をせず園芸業者に相談してみることをおすすめします。
殺虫剤を使うことに抵抗がある場合、無害なスプレーを作って表面についてるアブラムシなどを狙い撃ちすることもできます。
- 牛乳スプレー
- 洗剤スプレー
- ニコチン水スプレー
牛乳スプレーと洗剤スプレーは、虫の表面に膜を作って虫を窒息させて駆除する方法です。
牛乳はそのまま、洗剤または石鹸は水で500倍に薄めて使います。
牛乳を使った時は、もみの木に臭いが付いてしまいますので、しばらくしてから水でよく洗い流すようにします。
ニコチン水スプレーは、タバコを水につけたものを使います。
毒性のあるスプレーで虫を駆除することになりますので、取り扱いには注意するようにしてください。
その他では、木酢液、竹酢液は虫よけに効果が期待できると言われていますが、即効性や殺虫性はあまりないようです。
私も使ってみたことがありますが、虫が寄ってこないという実感はほとんどありませんでした。
防虫のための予防として定期的に散布しておくことはできますが、効果のほどはわからないというのが正直なところですね。
ともあれ、殺虫剤以外のスプレーでは、木の内部の虫には効果が期待できません。
手作りスプレーは、あくまでも目視で確認できる虫にお試しで使ってみることをおすすめします。
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もみの木につく害虫って何の虫?
もみの木につく害虫の種類についてご紹介します。
【木の表面につくタイプ】
- 吸汁性害虫
アブラムシの仲間で、もみの木に一番多くみられる虫です。
トドマツノオオアブラムシ(体長2~3ミリ)、ハナネガオオアブラムシ(体長7ミリほど)など
【木の内部に入り込むタイプ】
- 穿孔性害虫
キクイムシの仲間、オオゾウムシ、カミキリの仲間、トドマツミキモグリガ、トドマツノキバチ、など
- 新梢潜入害虫
ハマキガの仲間、メイガの仲間
【葉につくタイプ】
- 葉に巣をつくる
ハマキガ科・メイガ科の幼虫
- 巣を作らず葉を食べる
シャクガ科の幼虫、カレハガ科・ドクガ科の幼虫
もみの木にもこのようにいろいろな虫がつきますので、木の状態をみながらしっかりと虫の駆除をしていきましょう。
終わりに
もみの木につく虫の駆除についてご紹介してきました。
植物には虫がつきものですが、木の健康のためにも、害となる虫はできるだけ早めに駆除していきたいですねo(・ω・´o)
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