日本ではここ数年、猛暑が続いています。
真夏にエアコンなしで過ごすのは危険とさえ言えますが、だんだん暑くなり始める初夏や梅雨でも、室内がかなり暑くなる日が増えてきますよね。
でも、真夏でもないのにエアコンをつけるのはまだ早いかな、と思うことはありませんか。
今回は、エアコンの冷房はいつからつけるのか、ということについてご紹介したいと思います。
エアコンの冷房はいつからつける?
エアコンの冷房は、部屋が暑くて不快だと感じたら、いつからでもつけてOKです。
〇月だから、〇℃だからといった基準にとらわれず、暑さでゆっくりできない場合、熱中症の危険があるレベルまで我慢することは避けるべきです。
室内がいつどれくらい暑くなるかというのは、地域、住宅事情、体感温度の個人差などによって大きな差があります。
部屋が暑い環境でGWあたりからエアコンをつける人もいれば、夏中エアコンを使わずに過ごす強者もいます。
窓を開けられる環境か、風が通りやすい部屋か、扇風機があれば十分なのかなど、暑さに関する住環境は人によって違うものです。
よって、一概にいつからエアコンをつけましょう、といった基準を設けることはできません。
とはいえ、一般的には湿度も室温も上がってくる6月の梅雨頃から、蒸し暑い日には除湿を、梅雨明けする7月からは冷房を使う人が多いようです。
6月以降は熱中症の予防にも注意が必要な時期でもあります。
- 熱中症の発生のピークがちょうど6月から9月であること
- 熱中症は温度が高い時だけでなく、湿度が高い時にも発生しやすいこと
除湿モードでジメジメした6月を乗り切りながら、本格的な夏が始まる7月以降には冷房に切り替えていく、といった流れですね。
ところで、エアコンを早くから使うとなると、電気代や体調が気になる人も多いのではないでしょうか。
電気代や節電については、できるだけエアコンを使わないことがベストかもしれません。
しかし、エアコンつけるのを我慢して熱中症になるなど、体調を崩してしまったら元も子もありません。
病院にかかることにでもなったら、診察代など余計にお金がかかってしまうことも・・・。
一日中つけっぱなしにする必要はありませんが、あまりに暑いと感じる時には、適宜エアコンを使うようにしましょう。
また、早い時期からエアコンに頼ると、体が暑さに慣れず、夏を乗り切れないのではという心配もありますね。
確かに、徐々に暑さに慣れることは熱中症予防にも効果的と言われています。
人が暑さに慣れる作用は「暑熱順化」と呼ばれます。
暑さを感じる機会がないと、暑さに弱くなったり体がおかしくなってしまうというのは事実なのです。
ただし、「暑熱順化」が起こる条件は、
- やや暑い環境で、ややきつい運動を30分
- 上記を2週間続ける
というものです。
つまり、日中外出したり、エアコンをつけずに家事をしたりして、普段の生活の中で暑くてちょっとキツイなと感じる機会がある程度あれば、暑さに慣れることはできるということ。
家にいる間中、エアコンをつけるのを我慢してずっと暑さに耐える必要はないということです。
一日中肌寒いくらいにエアコンを効かせた室内にいるのはよくありませんが、家でくつろぐ時に快適な環境を作るのは身体に悪いことではありません。
エアコンをいつからつけるかは、人によって判断が分かれるところですが、いずれにしても本格的に暑くなり始める前に、エアコンの掃除や点検をして、いつでもつけられるように準備しておきましょう。
2019年5月26日追記
この週末は5月としては全国的に異例の猛暑となりました。
昨日は熱中症を警戒しながらの小学校の運動会があり、また茹で上がって部活から帰ってきた上の子もいるので、今年はすでにエアコンを使い始めました。
朝夕はまださわやかな季節ですが、帰宅後の暑さを冷やすために一時的にエアコンを使うのはアリかと考えています。
2019年5月30日追記
先日テレビで、5月の早い時期から暑くなった場合、いつからエアコンをつけるべきかという情報を目にしました。
それによると、
- 目に見えるくらい汗をかいていたら、エアコンを使った方がいい
- 肌が乾燥するほど冷やすのはNG
- 肌がしっとりするくらいの状態を保つ温度設定でエアコンを使うとよい
ということでした。
暑くなり始めた時には、汗をかいて汗腺を開くことが大切です。
しかし、ダラダラと大汗をかく必要はなく、軽く汗ばむくらいの状態をキープすることで汗腺が鍛えられるんだそうです。
少し暑いなというくらいの室温になるよう、エアコンを上手に使っていけばOKなんですね。
冷房は室温何度からつける?
冷房をいつからつけるかを決める際に、気温や室温を目安とすることもあります。
具体的には、室温が28~30℃を超えたら冷房をつける人が多いようです。
室温30℃を超えるとかなり暑く感じますし、熱中症や体調不良の発生がも増えてくる温度なのです。
外気温が30℃以上の日も、当然室温が高くなることが予想されるため、冷房をつける温度の目安になります。
また、温度だけでなく湿度が高いのも不快指数を上げるため、湿度が70%を超えるような日にも除湿機能などでエアコンを使うことをおすすめします。
エアコンの冷房の設定温度は、26~28℃に設定することが推奨されています。
設定温度と室温の温度差があまりない場合や、室温の方が低い場合には、冷房をつけても送風のみか運転停止状態になるため、エアコンをつける意味があまりありません。
逆に言えば、28℃より高い時にはエアコンを使うと快適と感じるということですね。
エアコンを使いすぎたり、設定温度を低くし過ぎると、体調不良の原因になりやすい人も多いでしょう。
しかし、エアコンが苦手な人、暑さに対して我慢強い人でも、暑い室内で熱中症にかかる可能性はあります。
エアコンをいつからつけたらいいのか決めかねる場合は、自分の目安として、室温〇℃以上になったら冷房をつける、などの基準を作っておいてもいいかもしれませんね。
夜にエアコンはいつからつける?
夜のエアコンは、暑くて寝苦しくなったら早めに使うことをおすすめします。
日中はエアコンをつけずに過ごせたとしても、夜だけはよく眠れるようにあまり我慢せずにエアコンを使っていきましょう。
寝冷えや明け方の冷えこみが気になる場合は、設定温度を高めにしたり、タイマーを使うなどして、ゆっくり眠れるよう工夫をすればOKです。
夜寝ている時にエアコンでだるくなるのは、冷やし過ぎが原因です。
窓を開けて寝るよりも、エアコンを使った方が温度調節できる分、身体に優しいという見方もあります。
我慢を美徳とする日本人は、エアコンで快適に過ごすのは贅沢だ、エアコンをつけることは悪いことだと無意識に思っている人が案外多いのかもしれません。
けれども、昔より熱帯夜が増えている現代日本で、熟睡できる環境を作るためにエアコンを使うのは、むしろ体にいいことだとも考えられます。
エアコンを上手に使って、熱帯夜でもぐっすり眠るようにしてくださいね。
終わりに
エアコンの冷房をいつから使うか、ということについてご紹介してきました。
まとめると・・・
- エアコンの冷房をいつからつけるかの基準は個人の判断
- 暑いと感じた時がつける時
- 〇月になったら、〇℃以上になったら、などを目安にすることもある
- 熱中症を防ぐためにも、特に夜はエアコンをうまく使っていくべき
ということでした。
我が家では、窓を開けても風が全く通らず、断熱性も低いため、夏はエアコンなしには過ごせない環境です。
今年も梅雨頃から、エアコンデビューになりそうです。
(^▽^;)
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