インフルエンザの流行シーズンには、体調が悪くなるとインフルエンザではないかと気になりますよね。
それなのに、病院で検査をしてもらえずに様子を見るように言われただけで、不安なまま帰宅した・・なんてことはありませんか。
今回は、疑わしいのにインフルエンザの検査をしてもらえない場合どうしたらいいのか、ということについてご紹介したいと思います。
インフルエンザ検査をしてもらえない場合どうする?
インフルエンザの検査はをするかどうかは、医師が周囲の感染状況、現在の症状、病歴から判断しています。
インフルエンザの診断において、検査はあくまでも医師の診断の補助的なツールという位置づけになっています。
きちんと診察を受けた上で、検査はしないということになったのであれば、その時点ではインフルエンザの可能性は低いとみておいていいということです。
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で・す・が・・( ̄◇ ̄;)
検査してもらえないのでは病院へ行った意味がない、と思ってしまう状況が多々あるのが現実ではないでしょうか。
なぜなら、熱があって具合が悪い時に、体を引きずって感染症だらけの病院へ行くのは、インフルエンザかどうかを検査ではっきり判定してもらって、出席停止や出勤停止にするかどうかを保育園や学校、職場に連絡しなければならないからです。
もちろん、インフルエンザではなさそうだという診断を信じたくないわけではありません。
しかし、保育園や学校から「インフルエンザでしたか?」と確認されたり、報告しなければならないことが多いため、できるだけ正確で客観的な判定が欲しくて検査を希望してしまうのですよね。
集団生活や社会生活をしている以上、周囲への感染防止の問題もありますから、「多分」「今のところ」インフルエンザではない、といった診断では許されない空気があるのもつらいところです。
病院で医師に検査はしないと言われた場合でも、もし自分でどうしても検査が必要だと思われる時は、事情を話して検査をしてもらえないかお願いしてみるといいでしょう。
ただし、流行シーズン中で発熱があれば毎回検査を希望していいかというと、それはまた別問題になってきます。
以下のようなケースでは、検査を受けてもあまり意味がないことが少なくありません。
・発熱または発症から12時間以内の場合
インフルエンザの検査は、発症直後ではウイルスの数が十分でないため、結果の精度が低くなります。
「熱が続くならまた翌日に検査しましょう」と言われることも多いですね。
連日病院へ行くのは体力的にも時間的にも大変かもしれませんが、発症から時間がたっていない場合は、無理に急いで検査を受けずに翌日再来するようにしましょう。
・抗インフルエンザ薬を飲み始めるタイミングが気になる場合
一刻も早くインフルエンザかどうかわかれば、その分早く抗インフルエンザ薬を服用できるのだから、なるべく早めに検査を受けたいという場合もあるでしょう。
しかし、抗インフルエンザ薬のために検査をすることはそれほど意味がない可能性があります。
抗インフルエンザ薬の服用は、健康リスクのない人にとってそこまで重要な治療法ではないからです。
確かに抗インフルエンザ薬は、発症後できるだけ早い時期に服用することが大切です。
少しでも楽になるならとりあえず服用しておきたいですしね・・・
けれども、絶対に早期に飲まなければインフルエンザで無駄に苦しむことになる、と言い切れるわけでもないのです。
抗インフルエンザ薬については、厚生労働省の説明では以下のように定義されています。
“抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。
なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。
効果的な使用のためには用法、用量、期間(服用する日数)を守ることが重要です。”引用:(厚生労働省インフルエンザQ&A)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
つまり、抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖を防ぎ発熱期間を1~2日短くしてくれる効果が期待できるものの、インフルエンザの特効薬ではないということですね。
乳幼児、高齢者、妊婦、持病のある人、高度肥満の人などには抗インフルエンザ薬の効果が推奨されることもありますが、特にリスクのない人の場合、服用の必要性はそこまで高くありません。
これまでに私や子供たちも抗インフルエンザ薬を何度か服用したことがありますが、服用後にひどくならずに楽になったとか、早く熱が下がって治った、というような実感はありませんでした。
逆に抗インフルエンザ薬を飲まなくても、熱が一日で下がってすぐに元気になったこともありました。
あくまでも個人の判断にはなりますが、抗インフルエンザ薬を服用しないという選択肢もあるのだったら、検査を急いで希望する必要があるかよく考えてみてもいいのではないでしょうか。
・インフルエンザに罹った経験があれば、同じような症状があるか比べてみる
これまでにインフルエンザにかかったことがあれば、自分や子供にどんな症状が出やすいかよく思い出してみてください。
熱は高いけどインフルエンザの時とはちょっと違うと感じるなら、医師の診断に従って検査は受けずに様子を見てもいいでしょう。
一方、受診時の症状が微熱程度でも、自分の感覚としてこれからすごく調子が悪くなりそうだとか、平熱が低くて発熱しにくい体質であるなど、自分にしかわからない体調の変化というものがあるはずです。
インフルエンザが疑われる所見がなくても、ただの風邪にしては症状がつらいという場合には、検査を希望してみてもいいと思います。
数年前ですが、子供たちがインフルエンザB型にかかった2か月後、再び全く同じ症状が出たことがあります。
短期間でインフルエンザ再感染はないんじゃない?と言われつつ、しつこくお願いして検査してもらったところインフルエンザB型に再感染していたことがわかりました。
インフルエンザの検査をしてもらえない場合、とりあえず様子をみるか、検査を希望してみるかはケースバイケースです。
素人の自己判断は禁物ですが、検査を希望する根拠があるなら医師によく相談してみることをおすすめします。
インフルエンザは検査なしで診断できる?
インフルエンザの診断は医師の診断が第一で、検査は補助的なものです。
検査なしで医師がインフルエンザ感染の有無を診断することは当然ありうることです。
インフルエンザの初期には、検査よりも医師の診断の方が正確性が高いとも言われています。
ひと昔前までは検査キットはありませんでしたし、診たてのいいお医者さんがいる病院は、今でもいつも混み合っていますよね。
検査結果が正確なものではないというお話は前章でお伝えしましたが、一般的に検査結果の精度は、発症6時間以内では10~20%程度、12時間以内では程度50%、24時間後では90%程度となっています。
ウイルス増殖のスピードも個人の免疫力などによって左右されることもあり、発症後24時間以上たっても正しい結果が出るとは限らないことも少なくありません。
検査は客観的に結果をみられるのがメリットでもありますが、100%確実なものではないということを覚えておきたいですね。
インフルエンザの検査は必要か?
インフルエンザの検査は補助的なツールでしかないと言われていますが、現状では私たちに必要なものだと言えるでしょう。
諸外国ではインフルエンザは風邪と変わらない扱いをしているようですが、日本ではインフルエンザは最も恐れられている感染症です。
実際に集団生活にインフルエンザを持ち込むことが厳しく禁じられている事から、検査はしたくなくても必要なものになっているのです。
医師の診断よりも検査結果を信じている人が多いですし、学校や職場に報告するためだけに検査を受けているケースもかなりあるのではないでしょうか。
また、健康リスクのある人(乳幼児、高齢者、持病のある人、高度肥満者など)は、合併症を防ぐためにも早めに検査を受ける必要があります。
全員が必ず検査を受ける必要はありませんが、医師の診断と自分の状況を合わせて考えて、必要最低限の検査を受けるようにしたいものですね。
終わりに
インフルエンザの検査をしてもらえない場合どうしたらいいのか、ということについてご紹介してきました。
流行シーズン中は病院も混み合っていますので、なかなかゆっくり検査をしてもらえない場合もあるかもしれません。
検査が目的なら、空いている病院に行ってみるのも一つの方法です。
信頼できる病院で適切な診断をしてもらえるといいですね。
お大事になさってくださいね。(*˘︶˘*).:*
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