インフルエンザにかかると、高熱が出てつらい症状が続きますよね。
やっと熱が下がってきたと思ったら、今度は大量の汗が出てきたり・・・
この汗は治った証拠なのか、インフルエンザの症状の一つなのか、心配になってしまいませんか。
今回は、インフルエンザ解熱後の汗についてご紹介したいと思います。
インフルエンザ解熱後の汗の原因は?
インフルエンザ解熱後の汗は、
・体内にたまった熱を下げるための作用
・薬の作用
・自律神経の乱れ
などが原因になっています。
体内に入ったインフルエンザウイルスをやっつけるために、体は体温を上げて熱を出します。
熱が出るのは、ウイルスの繁殖を抑え、免疫力をアップさせるためなのです。
熱が出ている時にじっとりとした汗をかくことがありますが、これは熱で体の各部の機能が低下するのを防ぐための温度調節の汗です。
ウイルスの活動を抑えられインフルエンザから回復していく段階になると、体は上がった熱を下げるために発汗して体温を下げようとします。
インフルエンザが治ってくると汗が大量に出るのは、この作用が主な原因です。
解熱後も汗が続くのは、それだけ体内に熱がたまっていたということです。
特に寝汗がひどくなることも多いですが、これは体が寝ている間に悪いところを修復したり、回復させたりしているためです。
また、薬を飲んでいる場合、薬に含まれる解熱成分などが原因で汗が出ることもあります。
まれにですが、薬の副作用で大量の発汗があることも考えられます。
薬について気になる場合は、医師や薬剤師に確認してみることをおすすめします。
熱を下げるための発汗、薬による発汗以外にも、体力低下によって自律神経が乱れ、一時的に体温調節がうまくできなくなることが原因の発汗もあります。
普段はあまり汗をかかない体質でも、発熱の後にはたくさんの汗をかくことがあります。
熱が下がりきって体が回復すると汗も治まっていくはずですので、ゆっくり休むようにしましょう。
注意したいのは、インフルエンザが治りきっていないのに薬の効果で熱が下がっている状態もあるということです。
汗がたくさん出ている間は、まだインフルエンザを治している最中です。
無理をせず、完治するまでしっかり休むことが大切ですね。
インフルエンザの時は汗をかいたほうがいいの?
インフルエンザは汗をかくことで治るわけではありません。
汗をかくから治るのではなく、治ってきたから汗が出るのです。
インフルエンザが治るのは、熱を出してウイルスを抑えこんだ後、体温を下げるために汗をかくから・・ですよね。
インフルエンザで高熱がある時に無理に汗をかいても、体力を消耗するだけでかえって逆効果になりかねません。
インフルエンザ症状が強く出ている時には、
寒気がする時は熱が上がる合図なので、温かくして体を暖める
暑くなってきたら熱が上がりきった合図なので、冷やしていく
というのを原則とし、必要以上に汗を出そうとしたり、暖め過ぎないようにしましょう。
回復して自然に汗が出てきた時には、こまめに汗をふいたり着替えたりするようにします。
汗で濡れたままにしておくと、体が冷えて熱がぶりかえすこともあるからです。
室温は快適と感じる温度に調節し、水分補給をしっかりしながらインフルエンザを完治させてしまいましょう。
インフルエンザは汗で感染する?
インフルエンザは汗で感染することはありません。
汗びっしょりになったことで、周囲にインフルエンザウイルスをまきちらすことはないのです。
しかし、インフルエンザは感染者の咳や鼻水などから飛沫感染しますので、汗をかく段階になるまでに家族や周囲の人にも感染してしまう可能性が大です。
家族感染を防ぐために、マスクをしたり、鼻をかんだティッシュをすぐに蓋つきのゴミ箱に捨てるなどの対策をとるようにしましょう。
また、咳やくしゃみで手にもウイルスがついていますので、感染者本人もしっかり手洗いをすることが大切です。
終わりに
インフルエンザの解熱後の汗についてご紹介してきました。
インフルエンザは、すっかり治るまでに思った以上に時間がかかるものです。
汗が続くのは気になるかもしれませんが、体がそれだけがんばった証拠でもあります。
汗がひいて体調が戻るまで、しっかり休んで回復させるようにしましょう。
コメント