買ってきたばかりの卵のパックをうっかり落としてほとんど割れてしまった!
一度にそんなに使い切れないし、割れた卵ってどのくらい保存しておけるのか気になりませんか。
今回は、割れた卵の日持ちはどれくらいなのかということについてご紹介したいと思います。
割れた卵の日持ちはどれくらい?
割れた卵は、残念ながらほとんど日持ちしません。
割れていることに気づいたら、別の容器に割り入れ、当日中に加熱調理するようにしましょう。
卵は殻に包まれているからこそ、鮮度を保ちながら保存できる食品です。
殻が割れてしまった瞬間から、卵に雑菌が入ったり、腐敗が始まる可能性があります。
完全栄養食と呼ばれるくらい栄養たっぷりの卵には、雑菌も繁殖しやすいのです。
また、まれにですが卵にはサルモネラ菌がついていることもあります。
日本卵業協会によると、卵にサルモネラ菌がいる確率は10万個に3個くらいなんだとか。
めったにないことではありますが、もしサルモネラ菌に感染すると、重症化したり、命にかかわることもあります。
しかし、サルモネラ菌は70℃で1分以上加熱すれば、殺菌することができます。
割れた卵は、できるだけ早めにしっかり加熱して食べるようにしましょう。
割れた卵の周りの他の卵は大丈夫?
割れた卵の卵液が、パックの中で別の卵にもべったりついてしまった場合などは、割れた卵と同様、できるだけ早く加熱して食べることをおすすめします。
卵の殻ってあんなに固いし、洗っておけば大丈夫じゃないの?と思ってしまいますが・・・。
実は、卵を洗うことはかえって雑菌の繁殖を助け、卵の鮮度を失わせる原因になってしまうのです。
卵の殻の表面は「クチクラ」という薄い膜で覆われており、卵に細菌や微生物が侵入するのを防いでいます。
卵を洗ったり、表面をごしごしふいてしまうと、このクチクラが剥がれて雑菌が入りやすくなってしまうのです。
また、卵の殻には「気孔」と呼ばれる小さな穴が開いていて、卵は気孔を通して呼吸することで鮮度を保っています。
卵を丸洗いしてしまうと、気孔から水と一緒に雑菌を吸い込んでしまう可能性があります。
特に冷たい水で洗った場合、卵の中身が収縮して卵の外から内に向かう力が働くため、水や雑菌を中に吸い込みやすくなってしまいます。
逆に、温水で洗えば、卵の中身が膨張して内から外に向かう力が働き、水や雑菌を吸い込みにくくなります。
市販されている卵のほとんどは、GPセンター(洗卵選別包装施設)で30℃以上の温水で洗い、次亜塩素酸ナトリウムを使って殺菌されています。
もし、卵の汚れがどうしても気になる場合は、汚れをそっとふき取っておくだけにしたほうが安心です。
割れた卵の卵液がついてしまった卵も、洗って保存するのはやめておいたほうがいいでしょう。
割れた卵の使い道は?
割れた卵は加熱して食べることが基本になります。
卵焼きや出し巻き卵にして、食べきれない分はすぐに冷凍しておくと便利です。
一切れずつに切り分けてラップで包んで冷凍しておき、2~3週間で食べきるようにしましょう。
割れた卵がたくさんあって使い切れない場合は、プリンやスポンジケーキなどのお菓子を作ると、卵をいっぺんに消費することができます。
夜ごはんがこれからだったら、味噌汁やスープに入れたり、揚げ物の衣やハンバーグのつなぎなどにも使えますね。
ただし、生の「とき卵」のままでは冷凍保存しないようにしましょう。
細菌の中には低温で死滅しないものもいるからです。
例えばサルモネラ菌は、冷凍すると繁殖はしませんが殺菌はされないため、解凍すればまた活動を始めてしまいます。
割れた卵は加熱して、冷凍するなら加熱後に、と覚えておきましょう。
これがあれば卵の持ち帰りも安心です♪ |
終わりに
割れた卵の日持ちについてご紹介してきました。
簡単にまとめると・・・
- 割れた卵は当日中に加熱して食べる
- 生の卵液がついた卵も加熱して早めに食べる
- 卵の丸洗いはしない
- 冷凍するなら加熱調理後に
卵であたってしまうと、かなりしんどい食中毒になることが予想されます。
万一を考えて、割れた卵の保存や生食はやめておきたいところですね。
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