年賀状や仕事先へ郵送する封筒など、縦書きで住所を書く時に、数字をどのように書いたらいいのか疑問に思ったことはありませんか。
11って、「一一」それとも「十一」?
部屋番号はゼロを使う?
アルファベットもある場合はどうやって書く?
今回は、住所を縦書きにする時の漢数字についてご紹介したいと思います。
住所を縦書きにする時漢数字はどう書く?
日本語では、縦書きにする時は漢数字を使うという決まりがあるため、住所を縦書きにする時も漢数字を使うのが正式なマナーとされています。
ただし、封筒やはがきに書く住所は、送る相手のためのものではなく郵便を配達してもらうためのものです。
漢数字やマナーにこだわって読みにくい表記をするよりは、臨機応変に、誰が見てもパッとわかるような住所表記をすることをおすすめします。
それでは、マナーに従って、縦書きの漢数字による住所の書き方をご紹介していきます。
ポイント1
住所の番地、号は「十」「百」などを入れずに、漢数字を並べて書くようにする
例えば、2-31-11だったら、
二
|
三
一
|
一
一
となります。
ただし、漢数字の一、二、三は続けて書くと非常に読みにくく、間違えやすい字です。
実際には、読みやすさを優先して、
二
|
三
十
一
|
二
十
二
と書くことも多くなっています。
ポイント2
10、20などの二ケタの数字は、「零」や「〇(ゼロ)」を使わない
十
二
十
と書くのが一般的です。
ただし、部屋番号がある場合、例えば4-5-10-203号と続く場合は、
四
|
五
|
一
〇
|
二
〇
三
号
のように、表記をそろえることもあります。
ポイント3
3桁以上の番地については、百や千を使わずに数字を並べて書く
456は、
四
五
六
1523なら、
一
五
二
三
となります。
漢数字の縦書きは、正直なところちょっと読みにくいことが多いですよね。
正式なマナーはあれど、絶対にこう書かなければいけないというよりは、読みやすさを重視して対応することが求められると言えるのではないでしょうか。
- 丁寧な字で、字と字の間に十分なスペースを入れる
- ハイフン(|)ではなく、〇丁目〇番地〇号と書く
など、住所を読みやすい縦書きで書くことはもちろん必要です。
けれども、一、二、三など、間違えにくい漢数字が続く場合などは、無理に漢数字を使わずに、算用数字を使って住所を縦書きにするほうがいいケースもあります。
特に年賀状の時期は郵便が非常に混み合いますので、配達の人の手間を減らし、誤配を防ぐためにも、読みやすい住所表記を心がけたいですね。
住所の縦書き 部屋番号はどう書く?
住所を縦書きにする時の部屋番号は、十、百、千などを使わずに、数字をそのまま並べて書きます。
漢数字のゼロは、零ではなく「〇」を使って表します。
ちなみに「〇」は、算用数字の0ではなく、漢数字のゼロを表す文字です。
例えば、301号だったら、
三
〇
一
号
となります。
算用数字で部屋番号を縦書きにする場合は、
3
0
1
号
とするのが一般的です。
読みやすさを考えて、
301
号
と書くこともあります。
部屋番号についても、配達の人が見て読みやすいか、ということを確認しながら書くようにしましょう。
住所の縦書き アルファベットはどう書く?
住所の縦書きで、マンション名や会社名などにアルファベットが入っている場合は、数字と同じくアルファベットを一文字ずつ縦書きにします。
例えば、「ALPHABETマンション」だったら、
A
L
P
H
A
B
E
T
マ
ン
シ
ョ
ン
となります。
のようにアルファベットだけ横向きにすることはありませんので、ご注意ください。
終わりに
封筒やはがきに住所を縦書きにする時の漢数字の書き方についてご紹介してきました。
漢数字で手紙の住所を書く時には、読みやすさを重視すべきだと言えます。
日本郵便の公式サイトには、封筒の表書きについての説明があります。
確認してみると、以下のように住所は縦書きでも横書きでも算用数字が使われています。
日本郵便 「封筒の表書き・裏書きの書き方」より画像引用
正式なマナーももちろん大切ですが、配達する人への配慮こそがマナーなのかもしれませんね。
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