煮込み料理の仕上げやお菓子作りのレシピでよく見かける「生クリーム大さじ2」の表記・・・。
ちょっとだけしか使わないわりには、生クリームってお高いし、賞味期限も短いですよね。
生クリームの代わりにホイップクリームでも大丈夫!?
今回は、ホイップクリームは生クリームの代用で使えるのかということについて、それぞれの違いにも触れながらご紹介したいと思います。
ホイップクリームは生クリームの代用として使える?
ホイップクリームは生クリームの代用としてほとんどの料理で使うことができます。
料理のレシピに生クリームと書いてあるものは、ホイップクリームで代用しても問題ありません。
カルボナーラにシチューやグラタン、チーズケーキなどのお菓子作りなど、どちらのクリームでも美味しく作ることができます。
ただし、味の面で、ホイップクリームの方が生クリームより軽くあっさりしているため、ホイップクリームでは美味しくできないと感じる人も多いようです。
より濃厚なコクを出したい場合は生クリームの方がおすすめです。
レシピに忠実に作ってみたい人、せっかく手作りケーキを作るならガッツリ美味しく作りたい人などは生クリームを用意したほうがいいですね。
味の違いなんてそんなに気にならない、ホイップクリームの方が安いし・・と考えるならホイップクリームでも十分だと言えます。
ちなみに、ここでいうホイップクリームとは、パック入りの液体のクリームの名称です。
ケーキにデコレーションする、砂糖入りの泡立てた「ホイップクリーム」ではないので、ご注意ください。
d(´∀`*。!
ホイップクリームと生クリームの違いは?
ホイップクリームと生クリームの違いを4つ挙げてみます。
原料の違いについて
ホイップクリームと生クリームの一番大きな違いは、原料の違いです。
ホイップクリーム=上記以外のクリーム
と分類されます。
同じようなクリームなのにどうして呼び方に違いがあるかというと、クリーム類の表示名について法律で決まっているからなんですね。
日本では、食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」という法律により、クリーム類は、種類別「クリーム」と、名称「乳又は乳製品を主要原料とする食品」の2つに分類されています。
「クリーム」と表示できるのは、乳脂肪分18%以上で添加物などを一切加えていないもの、それ以外は○○ホイップ、○○フレッシュのようないわゆる「ホイップクリーム」と表示されているのです。
市販のホイップクリームは、植物性油脂に添加物を加えて作られているものがほとんどです。
そのため、ホイップクリームと生クリームの違いは「植物性クリームか動物性クリームかの違いでしょ」と認識している人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際には乳脂肪に添加物を加えた動物性ホップクリームや、乳脂肪と植物脂肪に添加物を加えた混合ホイップクリームもあります。
賞味期限の違いについて
ホイップクリームには、乳化剤や安定剤などの添加物が使われているものがほとんどです。
そのため、ホイップクリームは生クリームよりも日持ちがするようになっています。
生クリームの賞味期限が未開封で1週間ほどなのに対し、ホイップクリームは常温で1ヵ月以上保存が可能です。
ホイップクリームって生ものなのにずいぶん日持ちがするな、と思っていましたが、添加物が入った加工食品だからなんですね。
風味の違いについて
生クリームとホイップクリームには、もちろん風味についての違いもあります。
生クリーム
生乳の脂肪分からできているため、濃厚でこってりしたコクが特徴です。
色は薄いクリーム色に近い白で、トロッとした固めの仕上がりになります。
ザ・乳製品といった風味や香りが楽しめます。
ホイップクリーム
菜種油や大豆油などから作られているものが多いため、生クリームとくらべてさっぱりした味が特徴です。
安定剤が加えられているものも多く、真っ白でサラっと柔らかい仕上がりになります。
クセがあまりないため、乳製品が苦手な人にもおすすめです。
価格の違いについて
最後になりますが、価格に関してもホイップクリームと生クリームには違いがあります。
ホイップクリームは150円から200円くらいで買えますが、生クリームは300円から400円ほどします。
値段が倍くらい違うのは大きいですよね・・・。
このように、ホイップクリームと生クリームにはいろいろな点で違いがあります。
バターとマーガリンの違いと似ているのではないでしょうか。
どちらを使うかはお好みで・・・ということになりますね。
生クリームは牛乳でも代用できる!?
生クリームをわざわざ買うのはちょっと・・・という場合、料理によっては牛乳で代用することができます。
生クリームは乳脂肪からできているため、牛乳とバターを入れることで生クリームを入れた時のようなコクを出すことができるためです。
シチューや煮込み料理などは、牛乳とバターをそのまま鍋に入れればOKです。
あっさり仕上げたいならバター少なめ、こってり仕上げたいならバター多めで牛乳と一緒に加えるといいでしょう。
また、牛乳とバターを使って、生クリームの代用品を作ることもできます。
配合は、牛乳とバターを1:3が目安です。
分量の溶かしバターを牛乳と混ぜれば出来上がり!
とろみやコクを出したい時は小麦粉を小量加えるのがコツです。
ただし、牛乳+バターは、あくまでも生クリームの代用品です。
本格的なお菓子作りやケーキのデコレーションには向きませんので、隠し味に使う程度にしておくことをおすすめします。
終わりに
ホイップクリームは生クリームの代用に使えるのか、ということについてご紹介してきました。
どちらを使うかは、好みで決めればOKです。
美味しい料理ができますように・・・ヽ(o’∀`o)
まとめ
- ホイップクリームは生クリームの代用として使える
- 原料、風味、賞味期限、価格に違いがある
- 牛乳とバターで代用することもできる
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