冷奴って、冷たくて口当たりがよくて美味しいですよね。
あっさりしたおつまみとしても、さっぱりとしたおかずの一品としても優秀な冷奴ですが、豆腐となにか違うのか気になったことはありませんか。
今回は、今さら聞けない冷奴と豆腐の違いについてご紹介したいと思います。
冷奴と豆腐の違いって何なの?
冷奴と豆腐の違いは、調理名と食材の違いです。
どちらも同じ「豆腐」で、冷奴とは豆腐の料理名、食べ方の一つです。
例えば、目玉焼きと卵みたいなものですね。
さて、ご存知のとおり、冷奴とは冷たい豆腐に薬味や調味料をかけて食べる料理です。
パックから出した豆腐を軽く洗って(またはそのまま)お好みの調味料や薬味をのせるだけという手軽さで、特に夏には人気のメニューですよね。
でも、どうしてこのような豆腐料理を「冷豆腐」などと呼ばずに「冷奴(ひややっこ)」と呼ぶのでしょうか。
次章では、冷奴の名前の由来についてみていきましょう。
豆腐を冷奴というのはなぜなの?
冷奴という名前の由来は、江戸時代にさかのぼります。
江戸時代、大名行列の先頭を槍を持って歩く役人は「奴(やっこ)」と呼ばれていました。
奴凧(やっこだこ)や折り紙のやっこさんは、この役人さんのことなんだそうです。
奴が来ていた着物の袖には、大きな白い四角形の紋がついていました。
そのため、食材を四角に切ることを「奴に切る」と言い、四角く切った冷たい豆腐を「冷奴」と呼ぶようになったと言われています。
また、四角く白い豆腐はこの奴の紋に似ていることから「奴豆腐」になり、冷たい奴豆腐のことを「冷奴」、温かい奴豆腐を「煮奴」「湯奴」と呼ぶようになったという説も有力です。
奴の紋って江戸時代にはよほど有名だったんですね・・・。
( °Д°)
さらに、冷たいという意味の「ひやっこい」から「冷奴(ひややっこ)」になったという説もあり、冷奴の名前の由来には諸説あるようです。
冷奴におすすめな豆腐の種類は?
冷奴にする豆腐の種類は、絹ごし豆腐でも木綿豆腐でもお好み次第でどちらも美味しく食べることができます。
絹ごし豆腐は、水分が多くなめらかな舌触りが特徴です。
冷奴にすると、ツルっとした食感でさっぱりといただけます。
居酒屋の冷奴は絹ごしが多いのではないでしょうか。
対して、木綿豆腐はしっかりとした食感で大豆の味を楽しむことができます。
固めでザラザラしているため、冷奴の調味料がしみ込みやすく、食べ応えもあります。
どちらの豆腐も冷奴にして食べると、それぞれの食感や味を楽しむことができます。
生で食べる冷奴には、ちょっといい豆腐を試してみるのもおすすめです。
やや値の張る冷奴向きの豆腐なども売られていますので、お好みの味をみつけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
冷奴と豆腐の違いについてご紹介してきました。
- 冷奴は調理名、豆腐は食材名でどちらも同じ豆腐
- 江戸時代の「奴」が語源になっている
- 冷奴にする豆腐はお好みで何でもOK
調味料や薬味も、地域や家庭によって千差万別です。
あなたはどんな冷奴がお好きですか・・・。
( ´艸`)
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