高熱や喉の痛みに結膜炎。
つら~いプール熱がやっと治ったと思ったら、すぐにまた同じような症状が出てしまったことはありませんか。
一回かかれば免疫がついて再発することはないのでは・・・?
今回はプール熱は何度もかかるものなのか、という疑問についてご紹介したいと思います。
プール熱に何度もなる?
プール熱に何度もなるということは、残念ながらよくあることです。
プール熱の原因となるアデノウィルスには50種類以上の型があり、抗体ができにくいことでも知られています。
かかったことのない型に感染してしまえば、一年中何度でもプール熱にかかる可能性はあるのです。
アデノウィルスは、呼吸器系や胃腸系など、種類によっていろいろな症状を引き起こします。
その中で、結膜炎など目の症状が出るものが「プール熱」や「はやり目」と呼ばれています。
プール熱と呼ばれる「咽頭結膜炎」の原因になるのは、おもにアデノウィルス3型、4型、7型と言われています。
真夏の流行シーズンにはいくつかの型が同時に流行ることもあるため、一度かかってもまた同じような症状のプール熱(アデノウィルス)にかかってしまうのです。
最近では56型・57型のアデノウィルスが日本国内で検出されていますので、今後もより多くの型が出てくる可能性があります。
一度かかっていても油断は禁物だということですね。
プール熱にかかれば免疫がつく?
プール熱にかかると、かかった型にのみ免疫がついて抗体ができます。
感染後、抗体ができるまでには2~3週間かかります。
つまり、完治するまでには2~3週間かかるということです。
アデノウィルスは抗体ができるまでに時間がかかる、強力なウィルスなんですね。
抗体ができれば効果は長期間持続します。
大人より小さい子供の方がプール熱にかかりやすいのは、体力の違いだけでなく、子供の頃に抗体を得た大人が多いからだと言われています。
しかし、ウィルスは変化していくためどんどん新しい型が出てくること、種類が多く全ての型の免疫をつけることができないことから、プール熱を始めとするアデノウィルスに何度もかかってしまうのです。
プール熱を再発することはある?
プール熱が再発した場合、考えられるのは以下の2パターンです。
・プール熱がまだ治りきっていなかった
・別の型のプール熱に感染した
プール熱は抗体ができて完治するまでに2~3週間ほどかかるため、解熱して治ったと思っていてもしばらくはウィルスが体の中に残っている状態です。
治って1~2週間でまた再発?と言う場合は、初めに感染したプール熱がまだ完治していなかった可能性があります。
プール熱にかかると、熱が上がったり下がったり、夜だけ高熱が続くことが多いのですが、これはアデノウィルスが体内に残って悪さをするためです。
熱が下がって元気になっても、完治するまでの2~3週間は無理をしないようにしましょう。
短期間で別の型のアデノウィルスに感染してしまうこともあります。
病院の簡易検査ではアデノウィルスの型まではわかりませんので、どの型に感染したのか確認はできないことがほとんどです。
完治していなかったのか、別の型にかかったのかの判断はむずかしいですが、どちらにせよ医師の指示にしたがってしっかり治すようにしてくださいね。
終わりに
プール熱に何度もかかることについてご紹介してきました。
やっと治ったと思ったらまた・・・という状況は本当につらいですよね。
ウィルスには特効薬もありませんので、とにかく体を休めて栄養と水分をとり、抵抗力を高めるようにしましょう。
ヽ(*^^*)ノ
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