6月に入るころになると、水泳の授業が始まる小学校も多いですね。
水着や帽子は必ず必要なものですが、学校プールでゴーグルはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、水泳の授業でのゴーグルの必要性についてご紹介したいと思います。
水泳の授業にゴーグルは必要?
水泳の授業にゴーグルは必要なものです。
ゴーグルの使用が必須でない学校の方がまだまだ多いのが現状ですが、学校プールではできるだけゴーグルを使うようにしましょう。
ゴーグルをすべき第一の理由は、眼病予防のためです。
プールの水には消毒用の塩素が使われていますが、プール熱やウィルス性結膜炎などの感染症を完全に防ぐことはできません。
また、塩素のふくまれた水は角膜障害の原因になることがわかっています。
昔は水泳の後には水道水で目を洗うと眼病予防に効果があるとされていましたが、現在では逆で、水道水の塩素が目の表面を傷つけウィルス等に感染しやすくなると言われています。
ゴーグルなしでも後で目を洗えばいいや、というわけにはいかないのですね。
また、アレルギー体質の場合、水泳の後に目が充血したりかゆくなったりといった症状が出てしまうことがよくあります。
水泳の後に目の不調が出てしまう子やアレルギーを持っている子の場合は、特にゴーグルをすることをおすすめします。
ゴーグルをすることによって水中での視界がよくなることも水泳の授業でゴーグルを使うメリットの一つです。
たくさんの子供たちが一斉にプールに入るため、他の子のバタ足が目に当たったり、子供同士が水中で衝突したりする危険があります。
ゴーグルをつけることで、目を守ることができたり、周りがよく見えてぶつかるのを防いだりできる可能性があります。
水中で視界がきくことで、水慣れを早めたり、泳ぎの上達につながるという説もあります。
子供の大切な目を守り、安心して水泳の授業が受けられるように、積極的にゴーグルを使うようにしましょう。
水泳にゴーグルが禁止なのはどうして?
私たち親の世代が小学生の頃には、水泳の授業でゴーグルを使うことは禁止されていました。
今でも学校によっては、ゴーグルの使用が禁止されていることもありますね。
昔、学校の水泳の授業でゴーグルが禁止されていた理由としては、当時のゴーグルがガラス製で、プールの中で割れたりすると事故につながるという危険性があったことがあげられます。
価格も子供の授業で使うには高価なもので、各家庭で全員がそろえるようなものではありませんでした。
ゴーグルで目を守ることより、水泳後の洗眼が重要だと考えられていたという背景もあります。
今ではプラスチックで割れにくいゴーグルを100均でも買うことができるようになりましたし、洗眼が目に悪いということもニュースでとりあげられる機会が増えました。
そうなると、現在でも水泳の授業でゴーグルの使用を禁止している場合の理由は、ゴーグルを使うことで水の中で目を開けられなくなってしまうのを危惧してのことではないでしょうか。
学校の指導要領には、水難事故に備えてゴーグルがなくても水の中で目を開けて泳げるように指導するということが明記されているのも事実です。
ゴーグル禁止の学校は、この部分の指導に重点を置いていると考えられます。
しかし、ほとんどの学校では低学年や検定の初級段階の指導として、水中でジャンケンや宝探しをすることで、ゴーグルなしで目を開けられるようになるためのカリキュラムを組んでいます。
また、実際の水難事故の際には、どれくらい泳げるかではなく、着衣のままどれだけ浮いていられるか、ということが非常に大切です。
緊急時に水中で目を開けられるかどうかは、実はそれほど気にしなくてもいいのかもしれません。
こうしてみてみると、水泳の授業でゴーグルを禁止する理由はほとんどありませんよね・・・
小学校の水泳でゴーグル希望の理由はどう書く?
小学校によっては、水泳でゴーグル使用を希望する場合は、申請書の提出が必要なこともあるでしょう。
小学校の水泳でゴーグル使用を希望する理由は、
・眼病予防のため
・アレルギーのため
などと記入すればOKです。
ゴーグルを使うのは何も悪いことではありませんので、正直に簡潔に理由を書けば大丈夫です。
申請書はサクッと提出して、ゴーグルを忘れずにプールバッグに入れておきましょう。
参考)学校プール実施に水温気温の基準は?雨の時寒いからって見学できる?
終わりに
水泳の授業でのゴーグルの必要性についてご紹介してきました。
数年~数十年たてば、医学的な情報やデータも蓄積して、いろいろなことがわかってきます。
水泳のゴーグルに限りませんが、自分が子供の頃はこうだったという考えにとらわれすぎず、柔軟に対応して判断していけるといいですね(*^-°)v
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