秋になると鮮やかな赤い花を咲かせる彼岸花は、昔から日本で親しまれている花です。
彼岸花には縁起の悪いイメージもありますが、実は素敵な花言葉を持っているのをご存知ですか。
今回は、彼岸花の花言葉の由来についてご紹介したいと思います。
彼岸花の花言葉の由来は?
彼岸花の花言葉にはいろいろなものがあります。
情熱
独立
再会
あきらめ
悲しい思い出
想うはあなた一人
また会う日を楽しみに
白い彼岸花
また会う日を楽しみに
想うはあなた
それぞれの花言葉の由来をご紹介していきますね。
「情熱」や「独立」は、彼岸花の赤い色や、葉をつけず一本で咲く独特のイメージが由来となっています。
「あきらめ」「悲しい思い出」は、彼岸花が昔から墓地に植えられることが多かったこと、飢饉の非常食として用いられていたことから来ていると考えられます。
彼岸花の根には毒があるため、昔から動物除けとしてお墓の周りに植えられていました。
一方、彼岸花の根の毒は水にさらせば食べられるため、飢饉の時の非常食や薬としても重宝されていました。
お墓や飢饉のイメージから、悲しい花言葉が生まれたのでしょう。
「再会」「また会う日を楽しみに」という花言葉は、彼岸花の花と葉が別々の季節につくことに由来しています。
彼岸花の花は「葉見ず花見ず」とも呼ばれ、秋のお彼岸の頃に何もない地面から花だけが生えてきて突然咲くのが特徴です。
葉は花が終わった晩秋から冬の間に見られますが、春になると枯れてしまい、秋まではまた地面には何もない状態になります。
葉と花が出会うことなく順番に出てくることから、再会を意味する花言葉が生まれたと考えられています。
「想うはあなた」という花言葉も、花と葉の関係が由来になっているのかもしれませんね。
余談になりますが、韓国では、「花葉不相見(花と葉がそれぞれ思いあう)」という意味を持つ、「相思花:サンサファ」という花があります。
よく彼岸花と混同されるのですが、これは彼岸花ではなく夏水仙(リコリス)のことです。
彼岸花は韓国語では「花野蒜(または)花群:コンムル」というそうです。
相思花には、花と葉が思いあうことに例えた、お坊さんとお嬢さんの叶わぬ恋の伝説もあるんだとか。
彼岸花のことではありませんが、これもなかなかロマンチックな話ではありませんか(‘-‘*)
彼岸花の花言葉が怖いって本当?
彼岸花の花言葉に怖いものはありません。
彼岸花のイメージや迷信、都市伝説に怖いものがあるため、花言葉も不吉なものなのだろうと思われがちなのではないでしょうか。
・彼岸花を摘んではいけない
・彼岸花を持って帰ると火事になる
・彼岸花が咲くと縁起が悪い
などの迷信は、彼岸花の赤い色や花の形などの見た目と、毒があること、非常食であることからむやみに手にしないようにという昔の人の知恵からきているものです。
また、都市伝説や昔話としての怖い話もいろいろあります。
・気づいたら一面の彼岸花畑に迷い込み、どうにか戻ってこられたが、ほんの一時のはずが一週間もたっていた
・彼岸花の周りに幽霊が見える
・彼岸花が他の植物の生気を吸い取っている
など、彼岸花にまつわる怖い話はたくさんあるようです。
花言葉に怖いものはありませんが、彼岸花そのものに怖いイメージを持っている人はかなり多いのでしょうね。
彼岸花が誕生花なのはいつ?
彼岸花が誕生花になっているのは、
9月13日、9月20日、9月23日、11月15日
です。
彼岸花には「曼珠沙華」という別名もあり、これはサンスクリット語で「天界に咲く花」を意味しています。
日本以外ではおめでたい花のイメージが強いですし、もちろん日本でも彼岸花の愛好家もたくさんいるでしょう。
しかし、彼岸花に縁起の悪いイメージを持っている人もたくさんいます。
誕生日プレゼントなどに誕生花を選ぶこともありますが、プレゼントにする時には誤解をあたえないようご注意くださいね。
終わりに
彼岸花の花言葉の由来についてご紹介してきました。
悪いイメージもありますが、最近では白・黄色・ピンクなど様々な色の品種が出回っており、秋の花として人気が高まってきています。
ロマンチックな花言葉を知ることで、彼岸花をもっと楽しむことができるかもしれませんねヽ(=´▽`=)ノ
コメント