お盆には家族や親戚みんなでお墓参りに行くのが毎年恒例になっている、という人も多いですよね。
でもお盆にはご先祖様が家に帰ってくるわけだから、お墓参りに行っても誰もいないんじゃないの?と疑問に思ったことはありませんか。
本当はお盆にお墓参りはしないもの?
お盆にお墓参りに行く意味って?
そもそもお盆にお墓参りができないんだけどどうしたらいいの?
今回はお盆にお墓参りに行くことについて詳しくご紹介したいと思います。
お盆にお墓参りはしないもの?
お盆にお墓参りをするかどうかは地域や宗派によってそれぞれの風習があります。
・お盆にも普通にお墓参りをする場合
・お盆の前後にご先祖様の送り迎えのためにお墓に行く場合
・お盆の期間中お墓の掃除のため行く場合
など、いろいろなパターンがありどれが正解ということはありません。
最近ではお墓が遠かったり忙しかったりで、お盆休みくらいしか帰省できないこともあり、お盆にお墓参りをする人も多いでしょう。
ただ、多くの地域・宗派の風習で、お盆にお墓に行くのは、お参りのためではなくご先祖様の送り迎えのためとされています。
13日にお墓にご先祖様をお迎えに行く時、16日に送りに行く時にお墓に行きますが、お盆の期間中はご先祖様が家の仏壇に帰ってきているためお墓参りはしないという考え方もあります。
お盆で家にご先祖様を連れて帰った後は、お墓ではなく仏壇にお参りすることになります。
お墓にお参りしてはいけないということではありませんが、ご先祖様を家に迎える風習が強く残っているご家庭では、お盆にお墓参りをすることに違和感があることが多いようです。
お墓参りをお盆にする意味は?
お墓参りをお盆にすることの意味は、ご先祖様に手を合わせるということよりもお墓をきれいに掃除して手入れをすることにあります。
ご先祖様を自宅にお迎えしている間に、お墓にいって掃除をしたり花を供えたりするのが習慣になっていることも多いですね。
ただし迎え火・送り火の習慣のない場合は、お盆の期間を通して普通にお墓参りをすることもあります。
お盆にお墓参りをするのは、ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを忘れないようにするためでもあります。
ご先祖様がどこにいるかということよりも、仏壇でもお墓でもお参りすることで、ご自分が心のやすらぎを感じられることが大切なのではないでしょうか。
お盆にお墓参りができない場合は?
休みがなかったり、遠方に住んでいるなど、お盆にお墓参りができないこともあるでしょう。
お墓参りに行かないと罰があたる、などと言われたこともあるかもしれませんね。
でも心配はいりません。
供養はお墓や仏壇を拝むことだけではありません。
ご先祖様にとっては子孫がお墓参りにも行けないほど忙しくがんばっている、ということもうれしいことなんだそうです。
いつも見守ってくれていることに感謝しつつ、自分ががんばって幸せになることが一番の供養になります。
時間の都合がついた時に「いつもありがとうございます」という気持ちをこめてお墓参りに行くようにしましょう。
終わりに
お盆にお墓参りはしないのか、ということについてご紹介してきました。
風習や習慣は違えど、ご先祖様を敬うという気持ちは同じです。
忙しい現代ですが、無理のない範囲でお盆を過ごすようにしたいものですね。
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