初盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆です。
親戚で集まることも多い初盆ですが、親ならともかく、祖母が亡くなった場合には遠方であることを理由に欠席することもありますよね。
初盆に出席できない場合、何か送ったらいいの?
どんなものをいくらぐらいで用意したらいい?
今回は、遠方の祖母の初盆に送る、香典やお供えについてくわしくご紹介したいと思います。
初盆 遠方の祖母の場合何を送る?
祖母の初盆に遠方で出席できない場合、お盆までにお香典とお供えを送ることが一般的です。
できれば8月10日ごろを目安に、お盆が7月の地域は7月10日ごろまでに届くように送ります。
初盆に提灯を対で送る習慣もありますが、飾るスペースの問題や時代の変化により、今では一部の地域・家庭でのみ行われる風習になりつつあります。
提灯を送るのかどうかは、あらかじめ先方に確認しておいた方がいいでしょう。
地域によっては親族一同で提灯を割り勘等で用意することもあります。
その場合には、「御提灯代」として決められた金額を包むようにしましょう。
香典とは別に提灯代を包むのか、お供えの品物もつけるのかなど、その地域や家によってやり方があるものです。
くわしくは親戚やご家族に相談してみてくださいね。
初盆の香典は遠方の場合どうする?
遠方の場合、初盆の香典は現金書留で送るのがマナーです。
お供えの品とは別送になっても問題ありません。
金額の相場は、5000円から10000円です。
兄弟や親戚と合わせてもOKですし、一律で金額を指定されることもあるようです。
各地域や家庭のしきたりに従うようにしましょう。
のしの表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」とします。
双銀、藍銀または黄白の結び切りの不祝儀袋に入れてから、現金書留の封筒に入れて郵送します。
簡単な挨拶の手紙も同封するようにしましょう。
新盆を迎えるにあたり、遠方より合掌させていただきたいと存じます。
ささやかではございますが、心ばかりの香料を送らせていただきます。ご仏前にお供えいただければ幸いでございます。
まだまだ暑い日が続きます。お体くれぐれもご自愛くださいませ。
初盆の香典に同封する手紙は、季節のあいさつや近況報告などは書かずに簡潔にまとめるのがマナーとされています。
ただし、すごくかわいがってもらったおばあちゃんだったり、親戚も日頃から親しくしているなど、状況によってはその限りではありません。
臨機応変に、心を込めて書くことが大切です。
初盆のお供えは遠方の場合どうする?
遠方から初盆のお供えを送る場合、一般的にはお菓子や箱入りのジュースなどが選ばれることが多いです。
季節がら、ゼリーや水ようかんなど冷たいお菓子が喜ばれるようです。
日持ちがしますし、初盆の集まりで大人数でいただけるようなものがいいということですね。
お花や果物も定番のお供えですが、日持ちがしないのでちょっと注意が必要です。
特に果物は短期間で食べきれないこともあるので、相手の都合に合わせて選ぶようにするといいでしょう。
贈答用の線香やローソクも初盆には無難なお供えですが、いただくことの多いものですので、必要でないことも多いかもしれません。
もしできるなら、何を送ったらいいのか事前に相手に相談してみるといいでしょう。
品物の金額は3000円前後が相場となっています。
のし紙は黒白の結び切り、表書きは「お供物」とし、一般的には包装紙の上からかける「外のし」で用意するようにします。
こういった習慣は地域や家によって異なるものですので、どうしたらいいのか迷った時には親戚や家族に聞いてみることをおすすめします。
終わりに
祖母の初盆に遠方で出席できない場合に、どのように香典やお供えを送ったらいいかということについてご紹介してきました。
初盆などの行事はいざとなるとわからないことも多いですよね。
マナーも気になるところですが、ご供養の気持ちがあればそれほど非常識なことにはならないものです。
わからないことは周りに相談しながら、無理のない範囲でできることをするようにしましょうヽ(*^^*)ノ
コメント
初盆の供物、盛篭を兄弟一同で提供するときに、一同の中に喪主を入れるべきか、除外すべきかを教えて下さい。
鈴木 義司さん
コメントどうもありがとうございました。
初盆のお供え物をご兄弟一同様でご用意される際に喪主を入れるかどうか、ということですね。
一般的には喪主=施主の場合、喪主はいただく側になるため、お供えは不要だと言われています。
ただし、喪主であっても別居されて独立した世帯を持っているケースや、ご長男が喪主を務めても実際に取り仕切るのはお母さまなど別のご家族というケースなど、状況によっては喪主であってもお供物を持参されることもあるようです。
最終的には、ご親族、ご兄弟でよく話し合って決定されるのがベストかと存じます。
私がお調べした範囲での回答になりますが、少しでもお役に立てれば幸いです。