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七五三で祈祷しないってどうなの?お参りの理由は?写真だけでもOK?

七五三

子供の成長の節目となる七五三は、最近では写真を撮ってアルバムを作ることが主流になりつつあります。

神社にお参りに行く風習ももちろん健在ですが、神社に行ったらきちんと祈祷を受けた方がいいのでしょうか。

今回は、七五三で祈祷をしないで参拝だけ、または写真だけでもいいのかについてご紹介したいと思います。

七五三で祈祷しないってどうなの?

祈祷を受けるかどうかは、各自の気持ちの問題です。

参拝のみでも全く問題はありません。

 

七五三に神社や寺に詣でるのは、氏神様にこれまでの子供の無事を報告し、今後の健やかな成長を祈願するためです。

本来であれば、七五三には祈祷を受けるのがしきたりだと言えるでしょう。

 

しかし、最近では七五三の意味も変わりつつあり、神様にお参りすることよりも、親子のイベントとして、写真撮影や食事会をメインにしている家族も少なくありません。

 

七五三は子供の厄年ではなく、ここまで無事に成長しましたというお祝いをするものです。

七五三の祈祷=お祓いではありませんので、祈祷を受けないからと言って子供に厄災がふりかかるということはありません。

 

大切なのは、子供の成長を喜び願う親心です。

七五三は神社で祝詞をあげてもらういい機会ではありますが、御賽銭を入れて手を合わせるだけでも、目的は十分に果たせると考えていいでしょう。

七五三にお参りする意味は?

七五三にお参りするのは、子供がここまで無事に大きくなったことを喜び、氏神様やご先祖様に感謝の気持ちを表すとともに、これからの健やかな成長をお祈りするためです。

 

今のような七五三の風習が始まったのは、江戸時代からだと言われています。

11月15日に、5代将軍徳川綱吉が、息子徳松の健康を祝ったのが始まりとされる説が有力です。

その後、七五三として子供の節目のお祝い行事として、庶民の間にもだんだん広まっていったと言われています。

 

 

昔は、子供が幼いうちに亡くなることが日常茶飯事でした。

医療や衛生状態の整っていない時代に、七五三を迎える歳まで無事に育てるのは、並大抵のことではなかったのです。

 

「七つまでは神の内」と言われ、幼いうちにはいつ神様のもとに召されてもどうすることもできないものだと考えられていました。

そんな時代に、無事七五三の歳まで成長することができたら、神様に報告と御礼に行くのは自然な流れだったのでしょう。

 

現在でも、子供を想う親の心は変わらないもの。

七五三には、子供の健康と成長を願い、皆でお祝いしてあげたいものですね。

七五三はお参りしないで写真だけでもOK?

七五三には、お参りせずに写真を撮るだけの人も増えています。

気持ちの問題ですので、自分たちが納得していれば七五三の写真だけでも問題ありません。

 

七五三には、子供の成長を神様やご先祖様に報告するという意味がありますが、このような風習が始まる以前の七五三は、それぞれ別の三つの行事でした。

 

数え年3歳「髪置きの儀」
・・・女の子が髪を伸ばし始める儀式

数え年5歳「袴儀」
・・・男の子が袴を身に着け始める儀式

数え年7歳「帯解きの儀」
・・・女の子が大人の帯をしめ始める儀式

 

この三つの儀式を一つにまとめたものを七五三と呼び、江戸時代には子供の成長を願うお祝いの風習となっていきました。

地域によっては男女ともに行う儀式だったり、年齢や内容が違ったりと、七五三に共通の絶対的なルールはありません。

 

神社に参拝するのも、写真だけで済ませるのも、人それぞれの七五三であり、各自が自由に判断すればいいことです。

 

参拝しなければ七五三ではない、などと堅苦しく考える必要はありません。

伝統を重んじ子供にも古来の風習を体験させることを重視するか、現代の家庭の事情を優先させて合理的に済ませるか。

子供の成長を喜び、お祝いする気持ちがあれば、どんな形で七五三を祝ってもいいのではないでしょうか。

終わりに

七五三に祈祷をしなくてもいいのか、ということについてご紹介してきました。

行事にこだわりがあったり、儀礼を重んじる家庭に育った人は、祈祷をすることこそが七五三の本来の意味だと考えているでしょう。

しかし、しきたりや風習は時代によって変わっていくものです。

むずかしく考えずに、今できることをしてあげることで、親子で記念に残る七五三になるといいですね。

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