授乳中には赤ちゃんの栄養のことを考えて、食事に気を遣っているママが多いのはないでしょうか。
いろいろな食品の中でも、お餅は母乳にいいとか悪いとか・・・賛否両論ある食品の一つです。
授乳中はお腹がすくし、お正月にはおいしいお餅を食べたいけれど、食べていいのかちょっと心配ではありませんか。
今回は、授乳中に餅を食べても大丈夫なのかということについて、私の体験をもとにご紹介したいと思います。
授乳中に餅を食べたいけど大丈夫?
授乳中に餅を食べても大丈夫かどうかは、医師や専門家によって意見が分かれるところです。
私の経験から言えば、餅を食べて母乳や赤ちゃんに問題が出なければOK、乳腺炎になったり赤ちゃんの調子が悪くなるなどのトラブルが出るようなら、授乳中の餅は控えた方がいいでしょう。
自分が餅を食べても大丈夫かどうか、どのくらいなら食べてもOKかというのは、実際に餅を食べて授乳をして見ながら見極めていくようにします。
餅には母乳の出をよくする効果があると言われていますが、母乳の質をドロドロにしてしまうというデメリットもあります。
餅はもち米を蒸してからついて柔らかくしたものですから、消化がしやすい状態まで加工されているのです。
そのため、餅の主成分である炭水化物(糖質)が体内ですぐに消化吸収され、血液中にブドウ糖がたくさん流れ出します。
これが、いわゆる「食後高血糖」の状態です。
母乳は血液から作られていますから、速い速度で高血糖になることで、糖分の多いドロドロの母乳がたくさん作られてしまうという仕組みです。
普段から母乳の出が良好な人、乳腺が細いなどでつまりやすいタイプの人は、餅を食べることで母乳が必要以上に出やすくなったり、つまりやすくなる可能性があるのです。
逆に、母乳が少ないのでは?と感じている人には、すぐに栄養になる餅はおすすめの食品だと考えられています。
おばあちゃん世代以上の人から、餅は母乳にいいから・・・と勧められたことがあるかもしれませんね。
昔は栄養状態が今よりもずっと悪く、餅は特別なごちそうでした。
産前産後にも十分な栄養をとっていないため、授乳のためには特別な栄養が必要だったのでしょう。
命がけのお産を終えて授乳をする母親に、ねぎらいの意味もこめて貴重な餅が勧められたのです。
この考えの名残が今でも年配の方を中心に残っていて、「母乳には餅」とされているようです。
栄養たっぷりの現代のママには、餅を食べなければ体がもたないと言う人は滅多にいません。
お義母さんやおばあちゃんからお餅をもらったら、気持ちだけありがたくいただいて、無理のない分だけ食べるようにしてくださいね。
乳腺炎などのトラブルがないものの、餅を食べたら母乳の質が悪くなるのでは?という不安を持っているママもいるかもしれません。
確かに、糖質や脂質の摂り過ぎは、母乳をドロドロにしたり、味を悪くしたりすると言われています。
けれども、授乳中はお腹が空いてたくさん食べても太りにくい、ママにとって食事が楽しめる貴重な期間でもあります。
授乳中でも目に見えるトラブルがなければ、食べたいものを食べたい時に食べるくらいの楽しみはあってもいいんじゃないか、と個人的には考えています。
私自身は母乳の出がよく、ちょっと美味しいものを食べるとすぐにつまってしまうようなタイプでした。
餅やケーキなんて食べたら即アウトでしたので、授乳中は残念ながらいろいろな食品を控えて過ごしました。
子供にアレルギーがあったこともあり、最終的に食べられるのはごはんにひじきか切り干し大根のような食生活・・・(。>д<。)
そのおかげか今より10キロ以上痩せていた(!)のが唯一のメリットではありましたが、食事が楽しめないのは本当につらいものがありました。
私と同じようにつまりやすい人は、餅を始め授乳中のごちそうは控えることをおすすめします。
でも、何を食べても全くトラブルなしという人はとてもラッキーなのだと考えて、授乳中の食事を楽しんではいかがでしょうか。
授乳中にはもち米もだめ?
餅だけでなくもち米そのものにも、同じように母乳の出をよくする効果があります。
餅が母乳トラブルの原因になりやすい場合、赤飯やおこわなどのもち米を使った食品にも注意するようにしましょう。
もち米はカロリーが高く母乳が出やすくなる食品とされています。
しかし同時に、もち米には体を温める作用があり、血行や発汗を促進したり、利尿作用を抑える働きがあるとも言われています。
冷えからくる下痢などのトラブルや、子供のおねしょ対策にも効果があり、病後や産後の体にも優しい食べ物でもあるのです。
特に授乳に問題がなければ、必要以上に避けることなくもち米を食べてもいいでしょう。
もち米に限らず、米粉や上新粉を使ったお団子なども、様子を見ながら食べても大丈夫か判断してみてくださいね。
母乳と食事は関係ない?
母乳と食事の関係についても、医師や専門家によって大きく見解が分かれています。
ママが食べたものと母乳の関係ははっきりしないという意見もありますが、私自身の体験からは、母乳と食事には大きな関係があるのではないかと実感しています。
授乳中に乳腺がつまりやすいのは、もちろん体質や体調が関係あるとは思いますが、私の場合、それ以上に何を食べたかがトラブルの大きな原因だったように思います。
甘いものや油っぽいものを食べ過ぎた時、つまった母乳を味見すると、冷えていて苦くて美味しくないのです。
また、ケーキを食べた直後の授乳で、子供にみるみる蕁麻疹が出てきて、病院へ駆け込んだこともあります。
母乳しか飲んでいない赤ちゃんの時ですから、確実に私の食べたものがよくなかったのだと実感した瞬間でもありました。
何をどれだけ食べてもOKかというのは、食べながら自分と子供の様子をよく観察し、その都度判断していくことが大事なのではないでしょうか。
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終わりに
授乳中に餅を食べても大丈夫か、ということについてご紹介してきました。
餅を食べても問題ない人もいれば、餅がトラブルの原因になる人もいます。
お医者さんや助産師さんとも相談しながら、授乳中の自分にあった食事をみつけていってくださいね。
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