1学期も半ばを過ぎると、学校では水泳の授業が始まります。
ところが、6月の梅雨時は天気が悪く、気温があまり上がらない日も多いもの。
子供が水に入るには寒いような日に、学校プールの実施はどうやって判断しているのでしょうか。
今回は、学校プールに水温や気温の基準はあるのか、雨の時はどうなるのかということについてご紹介したいと思います。
学校プールに水温気温の基準はある?
学校プールを実施するかどうかにおいて、全国共通の水温、気温の基準はありません。
どのような基準で学校プールの可否を判断するかは、各学校や地域の教育委員会にゆだねられています。
【水温管理の目安】
○ 低学年や初心者ほど水温に敏感で、一般的に 22℃未満ではあまり学習効果は期待できません。
そのため、水温は 23℃以上であることが望ましく、上級者や高学年であっても 22℃以上の水温が
適当といえます。
○ 水温と気温の差は、水温が若干低くても気温が高ければ不快感は少ないし、反対に水温が高く
ても気温が低ければ快適ではありません。
○ 以上のことから、ここに示した水温はあくまで目安であり、プールを使用するかどうかについ
ては、対象者の学年、能力、水温、気温、学習内容などを考慮して判断することが大切です。
出典:文部科学省「水泳指導の手引(三訂版)」 第4章 水泳指導と安全
文部科学省としては、水温23℃以上で気温はそれ以上あることが目安で、あとは諸条件を加味して判断することとされています。
各自治体や学校では、それぞれ基準を設けてプールを実施するかどうか判断しています。
- 水温+気温が45℃または50℃以上など
- 水温が20~25℃以上
- 水温22℃かつ気温25℃以上
- 気温が水温より高いこと
- 晴れていること・・・など
水温、気温の基準は各学校や自治体によって異なりますが、学年が上がるにつれて、多少寒くても水泳授業を実施する傾向があるようです。
私の子供が通っている小学校では、水温と気温を足して50℃以上が基準になっています。
公立の幼稚園に通っていた時には55℃以上、上の子の中学では45℃以上です。
水泳の授業数が少なくなっているためか、本当にギリギリでも基準を超えたらプールがあるようで・・・
かなり寒いな~と感じる日でも、「プールあったよ!」と言って帰って来ることが多いです。
1年生のころ、今日はさすがにないだろうと自己判断で水泳の用意を持って行かなかったら、プールがあったなんてこともありました。
以来、プールの授業がある日は、天気が悪くて寒い日でも、必ず水着と水泳カードを持たせるようにしています。
温度の基準だけでなく、学年や天候、授業時間数も考慮して判断されているようですが、水泳授業のある日はプールの用意は忘れずに持たせることをおすすめします。
学校プールは雨の時はどうなる?
雨の時に学校プールを実施するかどうかも、各学校や自治体によって判断が異なります。
授業数の関係からか、水温や気温が各基準を越えていれば、多少の雨でもプールに入る学校が多いようです。
中には、大雨でも中止にならない学校もあるんだとか・・・。
雨は学校プール中止の理由にはならないことが多いと言えそうですね。
けれども、危険を伴う悪天候の時にはプールの授業は中止になります。
雷雨の予報、雷、台風、ゲリラ豪雨、光化学スモッグなどです。
うちの小学校、中学校は屋上にプールがありますから、雷は特にこわいです・・・。
いずれにしても、学校プールは安全第一ですね。
学校プールの見学理由で寒いからはOK?
低学年や寒さに弱い子の場合、あまりに気温が低い日にはプールに入れるのは心配なこともありますよね。
しかし、プールの授業を見学させる理由として「寒いから」というのは極力やめておくことをおすすめします。
ここまでご紹介してきた通り、学校プールは様々や条件を考慮して、授業を行うことが決定されています。
児童がプールに入れると判断された場合に授業があるわけですから、一人だけ「うちは入りません」と言われてしまうと、先生としても困ってしまうこともあるでしょう。
そこで、寒い日にプールを見学させたい場合の理由は、「体調不良のため」や「風邪気味のため」が無難です。
体調が悪いと書いたからといって、細かく理由を聞かれるようなことはありません。
要は、「(こんなに寒い日に)プールに入る体調ではない」ということでいいのではないでしょうか。
子供によって体調や体格は違いますから、無理をすると寒くて本当に風邪をひいてしまうかもしれません。
親が一番子供のことをわかっていますから、今日はプールはやめたほうがいいな、という日があるのも事実です。
寒い日にプールを見学させることは親の判断として悪いことではないのですが、見学理由はそこまで正直に書かない方がいいケースだと言えます。
また、もし見学せずにがんばって寒い日にプールに入る場合は、長袖の上着などを持たせるのもおすすめです。
プールの時間にも、寒い人は無理せず休憩できたり、早めに上がるよう先生から指示があることも多いようです。
肌寒い日に学校プールを見学にするか、無理のない範囲でプールに入るよう子供に任せるか、天気予報や子供の様子を見ながら判断してみてくださいね。
終わりに
学校プール実施の基準についてご紹介してきました。
まとめると・・・
- 学校プール実施の基準は各学校や自治体ごとに異なる
- 水温、気温、天候などの諸条件を基に判断している
- 寒い日に見学する場合の理由は「体調不良」でスマートに
ということでした。
寒い日の学校プールは子供にとってもけっこうハードですが、元気に、安全に水泳授業を楽しめるといいですね。
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