神棚には扉がついていますが、開けておくのか閉めておくのか気になったことはありませんか。
神様に関することだけに、何となく適当にしておくのも何だか不安ですよね。
今回は、神棚の扉は開けておくのか、いつ開閉するのかということについてご紹介したいと思います。
神棚の扉は開けておくもの?!
神棚の扉は、基本的には閉めたままにしておくのが一般的ですが、絶対に開けてはいけないという決まりがあるわけではありません。
神道では、御神体は軽々しく見るものではないと考えられているため、神棚においても扉を閉めて中が見えないようにしておくというのが大多数のやり方となっています。
ただし、ごく一部の地域では神棚の扉を開けっ放しにする場合もあります。
扉を開けておくのは、神様のパワーとつながるためであり、お札は御神体そのものではないため目にしても差し支えないと考えるからです。
いずれにしても、神棚の扉について正式な作法があるわけではなく、地域や神社、家庭によっていろいろな習慣があるものです。
神道では、数えきれない数の様々な八百万(やおよろず)の神様をそれぞれの神社で祀っています。
そのため、統一された作法や厳密なルールはなく、そんな信仰のおおらかさが神道の大きな特長とも言えます。
扉が開けっ放しだからだめ、必ず閉めておかないとバチがあたる、などということはありませんので、ご自分が気持ちよくお参りできることが一番です。
扉の開閉についてどうしたらいいのかわからずに迷ってしまう場合は、氏神神社やお札をもらった神社に問い合わせてみることをおすすめします。
神棚の扉はいつ開けるの?
神棚の扉をいつ開けるかについても明確な決まりはありません。
地域やお祀りしている神様、家庭のやり方によって神棚の扉を開けるタイミングはそれぞれです。
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- 掃除する時とお札を交換する時以外は扉を閉めておく
- 一日と十五日に扉を開けることで神様の力を解放できると考えられている
- 正月に扉を開けておく
- 毎月一日に扉を開ける
- 暦の巳(み)の日、庚申(かのえさる)の日など特定の日に扉を開ける
このように、扉をいつ開けるかということについてはいろいろな作法が伝えられているようですね。
神棚のお札は見せるようにする?
神棚にお参りする場合でも、扉を開けてお札を見せる必要はありません。
神様は軽々しく目にするべきではありませんし、目に見えるお札そのものに対してお参りするものではないからです。
扉を閉じておくことで、大事なお札に埃がつきにくくなるというメリットもありますね。ただし、お正月や節句など家族の特別な日には、神棚の扉を開けてお札が見えるようにして、家族全員でお参りすることもあります。
普段は神棚の扉を閉じたまま、目に見えない神様の存在を感じてお参りするようにしましょう。
終わりに
神棚の扉を開けておくか閉めておくか、ということについてご紹介してきました。
簡単にまとめると・・・
・基本的には神棚の扉は閉めておくが、ルールが決まっているわけではない
・扉を開けておく地域、神社もある
・いつ扉を開けるかについてもいろいろな作法がある
・お札が見えない状態でお参りしてOK
ということでした。
決まりはなくても何となくこれで大丈夫かな?と思ってしまう場合には、神社に確認して不安のない心で神棚をお祀りしたいものですね。
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