結婚は人生の大きな節目です。
入籍する日を決める時に、縁起や日取りが気になってしまうこともありますよね。
今回は、お彼岸に入籍してもいいのか、ということについてご紹介していきたいと思います。
お彼岸に入籍ってどうなの?
お彼岸に入籍することは、禁止ではありませんが、避けるべきと考えている人も少なくありません。
お彼岸はお墓参りや先祖の供養をする期間であるため、結婚式や披露宴は控えることが多いものです。
入籍も同じ慶事として、お彼岸にはふさわしくないとされているのでしょう。
しかし、入籍は、人を招いてお祝いするようなことではありませんので、お彼岸であっても事実上は問題ありません。
気分的な問題だけですので、自分たちが気にならなければ好きな時に入籍すればOKです。
とはいえ、両親や周囲がお彼岸に入籍することに対して強い反感を持っている場合は、柔軟に対応する必要があります。
お彼岸にこだわっている両親なら、結婚後も毎年、入籍記念日はお墓参りや法要に行くことになる可能性が大です。
別の日にずらしてもかまわないなら、周囲の反対を押し切ってまで無理にお彼岸に入籍することはありません。
一方、自分たちの記念日や思い入れのある日がお彼岸で、どうしてもその日に入籍したい場合は、なんとか周囲を説得してみましょう。
・お彼岸に入籍することで、ご先祖様にも報告できるいい機会だということ
・お彼岸に入籍することになったのは、ご先祖様の導きではないか
・ご先祖様も子孫の幸せを喜んでくれるのではないか
などの理由で、お彼岸に入籍することをプラスにとらえてみてはいかがでしょうか。
お彼岸って縁起が悪いの?
お彼岸は縁起の悪い期間ではありません。
お彼岸とは「先祖や自然に感謝し、悟りの世界へ近づくために精進する期間」です。
先祖の供養をすべき期間ではありますが、慶事を控えなければいけない期間ではないのです。
お彼岸は年2回、春分の日と秋分の日を中日とする7日間ですが、春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇って真西へ沈む日です。
仏教的な教えでは、春分・秋分の日は、東にあるこの世(此岸)から、西にあるあの世(彼岸)へ最も通じやすくなる日とされています。
また古来日本では、昼と夜の長さが同じになるこれらの日に、太陽と自然の恵みに感謝する習慣がありました。
この習慣と仏教の思想が結びついて、お彼岸という風習になっていったと考えられています。
お彼岸は日本独自の風習で、他の仏教国にはない行事です。
先祖の供養やお墓参りに行くことから弔事のイメージを持たれがちですが、弔事ではなく縁起が悪いわけでもありません。
お彼岸に入籍をしても、仏教上ではマナー違反にはなりませんのでご安心ください。
入籍する日取りは六曜も気にする?
入籍する日取りを決める時には、お彼岸だけでなく六曜を気にする場合もあります。
現代の日本でも、冠婚葬祭には縁起にこだわることが多いものですよね。
大安や仏滅などの六曜は、昔の中国の占いカレンダーのようなものです。
仏事や神事とは無関係であまり根拠のないものですので、そこまで気にする必要はありません。
お彼岸と六曜も全く関係ありませんが、どうしても気になる場合は、お彼岸の期間中の大安の日を選んで入籍することをおすすめします。
終わりに
お彼岸に入籍することについてご紹介してきました。
冠婚葬祭の風習は、地域性や家庭ごとの方針が千差万別です。
何をもって常識とするかはケースバイケースですので、臨機応変に対応しつつ、自分たちが納得できるように入籍の日取りを決められるといいですね(‘-‘*)
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