お祝いごとやお弁当に、特別な料理として食べられることが多い赤飯。
作りたての赤飯はモチモチで美味しいのですが、冷めて固くなってしまうとパサパサになってしまいますよね。
でも、固くなった赤飯も美味しく温め直すことはできるのです。
今回は、赤飯の温め直しのコツについてご紹介したいと思います。
赤飯の温め直しはどうする?
冷めた赤飯を温め直して美味しく食べるコツは「水分を加えて温めること」です。
水分が足りないと、温めても赤飯が固くなってしまいます。
温め方としては
・電子レンジで温める
・炊飯器の保温の中に入れておく
どのやり方でもOKです。
赤飯を蒸し器で温め直す場合
多少手間はかかりますが、ツヤが出て、できたてに近い味に温め直すことができます。
パサパサに乾燥していなければ、蒸気があるため、そのまま蒸しても美味しくいただけます。
ただし、時間がたって赤飯が固くなっている場合は、蒸気だけでは柔らかくならないこともあります。
軽く水をふってから蒸すようにしましょう。
赤飯を電子レンジで温め直す場合
電子レンジで赤飯を温め直す場合は、水をしっかり加えてから加熱するようにしましょう。
霧吹きなどで水をかけて、必ずラップをした状態で温めます。
水分が足りないと赤飯が固くなってしまいます。
うまくレンチンすれば、手軽に美味しく赤飯を温めることができる方法です。
赤飯を炊飯器で温め直す場合
炊飯器の保温中に赤飯を入れて温めることができます。
炊いたご飯が炊飯器に入っている場合、ご飯の水分で赤飯もふっくらと温まります。
カチカチになっている赤飯には、様子をみながら軽く水を振っておきましょう。
白米と赤飯が混じるのが気になる場合は、赤飯をラップに包んでから炊飯器に入れるようにしてください。
赤飯が固くなったらどうやって食べる?
冷めた赤飯を美味しく温めるには、水分を加えることがポイントであるとお伝えしてきました。
なぜ水分を加えることで赤飯がもう一度美味しく食べられるようになるかというと、その理由は、もち米の主成分であるでんぷん質が水分によって変化することにあります。
米やもち米に含まれるでんぷんは、生の時には「β(ベータ)でんぷん」と呼ばれ、固くて消化が悪い状態です。
ベータでんぷんは、熱と水分を加えることで「アルファでんぷん」となり、柔らかく消化しやすい状態に変わるのです。
この作用を「アルファ化」と言います。
生米(ベータでんぷん)をそのまま食べることはできませんが、アルファ化したお米、つまり炊いたご飯は美味しく食べることができますよね。
ところが、アルファ化したでんぷんは、そのままにしておくと水分が抜けてベータでんぷんに戻ってしまいます。
これが、保存しているうちに、赤飯やご飯がポロポロに固くなってしまう原因なのです。
ベータ化して固くなった赤飯にもう一度水分を加えて加熱することで、再度アルファ化させることができるため、赤飯の温め直しは水分をコントロールすることがコツです。
保存している間に水分が抜けていればいるほど、加える水分を多くしなければいけません。
具体的には、全体的に冷えて乾いている状態なら、霧吹きなどで湿らせる程度にして様子を見ながら加熱してみます。
赤飯がガチガチに固くなって、生米のように固くなっている部分があるなら、その部分はかなりベータ化しているということです。
固まった部分はよくほぐして、一粒一粒に水分がいきわたるようにしっかり濡らしてから加熱するようにしましょう。
一方、どうしても赤飯をうまく温められそうもないなら、思いきってリメイク料理にしてしまうこともできます。
・油で焼いて、サクサク食感に
・塩味をつけて、おかゆに
・歯ごたえを活かして、リゾットに
そのままの赤飯も美味しいですが、アレンジメニューにしてもいろいろ楽しめそうですね。
終わりに
赤飯の温め方のコツについてご紹介してきました。
簡単にまとめると
・水分を加えてから温めること
・蒸し器、レンジ、炊飯器などで温められる
・乾燥の度合いによって水分を調節すること
・リメイクメニューにするのもあり
ということでした。
赤飯を上手に温めて、美味しい状態で長く食べられるといいですね。
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