ページ内に広告を含む場合があります。

とろけるチーズはそのままでもOK?普通のチーズやピザ用との違いは?

生活の知恵

とろ~り溶けたチーズって美味しいですよね。

ピザやグラタン、パンにのせてチーズトーストなど、熱々に焼いて食べるとろけるチーズ。

そのまま食べても大丈夫なのか、ふと気になったことはありませんか。

今回は、とろけるチーズはそのまま食べても大丈夫なのか、ということについてご紹介したいと思います。

とろけるチーズはそのまま食べられる?


加熱用のとろけるチーズは、そのままでも食べられるものと加熱が必要なものがあります。

国産のとろけるスライスチーズは、そのまま食べられるものがほとんどですが、表示を確認して判断するようにしましょう。

 

とろけるチーズを加熱すべき理由は二つあります。

 

1、食中毒の可能性があるため

とろけるチーズに使われるナチュラルチーズは、リステリア菌による食中毒の原因になることがあるためです。

 

リステリア菌とは、河川水や動物の腸などにいる細菌です。

4℃以下の低温、12%食塩濃度の下でも繁殖しますが、加熱により殺菌できる細菌です。

ナチュラルチーズは、未殺菌の生乳を使い、十分加熱せずに作られるチーズですから、リステリア菌が繁殖している可能性があるわけです。

 

厚生労働省によれば、日本でのリステリア菌による食中毒の報告例はないとされています。

しかし、欧米では生ハムやナチュラルチーズなどによるリステリア菌食中毒の感染が発生しています。

 

先日、オーストラリア産のメロンがリステリア菌に汚染されている可能性がある、というニュースも耳にしました。

 

リステリア菌による食中毒は、お腹を壊すのではなく、インフルエンザのような発熱、悪寒、筋肉痛などの症状が出ると言われています。

特に免疫力の弱い妊婦さんや高齢者は注意するようにしましょう。

 

2、美味しく食べられないため

とろけるチーズは、とろけてこそ美味しく食べられるように作られています。

そのままでも食べられるとろけるチーズでも、メーカーが味や食感から加熱を勧めています。

食中毒の恐れがないとろけるチーズなら、あくまでも好みの問題ですが、とろけるチーズは加熱することを前提に作られているということですね。

 

この章のまとめ

  • そのまま食べられるとろけるチーズは、食べても問題ないが、味は保証できない
  • 加熱が必要なとろけるチーズは、食中毒の恐れがあるためそのままでは食べないようにする

 

商品の注意書きを確認して、美味しくいただくようにしましょう。

とろけるチーズと普通のチーズの違いは?

とろけるチーズと普通のチーズの違いは、チーズの成分の状態の違いです。

 

とろけるチーズは、脂肪や水分、たんぱく質など成分の粒が粗く、固定されていない状態です。

そのため、加熱によって脂肪や水分などが簡単に溶けやすく、糸をひくようなとろけるチーズになります。

とろけるチーズには、成分が変化しやすくとろけやすいナチュラルチーズが使われています。

 

例えるなら、一つの車両に10人しか乗っていない電車のような状態です。

空いているので、乗り降りしやすく、大きく揺れれば人も大きく揺れてしまいます。

 

 

これに対して、とけない普通のチーズは、成分の粒が細かく、規則正しくぎっしりと固定されている状態です。

ナチュラルチーズに乳化剤などを加えて固めた、プロセスチーズと呼ばれるチーズです。

成分を均一にして固めてあるため、加熱によって変化しづらい状態になっているわけです。

 

電車で言えば、乗車率120%越え、ギュウギュウの満員電車です。

隙間なく人がぎっしりと乗ってるため、乗り降りはむずかしく、揺れても大きく動くことさえできません。

 

 

とろけるチーズを加熱すると油っぽくなりますが、油を添加しているわけではなく、チーズの脂肪分などが分解されて溶け出すためなのです。

ちなみに、とろけるチーズほど糸をひくようなとろけ方にはなりませんが、普通のチーズも加熱によって柔らかくなります。

とろけるチーズの油っぽさが気になる場合は、普通のチーズを加熱しても美味しく食べられますよ。

 

この章のまとめ

  • とろけるチーズと普通のチーズの違いは、チーズの成分が動きやすいか固定されているかの違い
  • とろけるチーズ=成分が加熱で分解されやすいチーズ(ナチュラルチーズ)
  • 普通のチーズ=加熱しても成分が分解しにくいチーズ(プロセスチーズ)

とろけるチーズとピザ用チーズの違いは?

ピザ用チーズは、とろけるチーズを細かくして、くっつかないようにセルロースでコーティングしたものです。

形状から、シュレッドチーズ(細かく切ったチーズ)とも呼ばれています。

 

ナチュラルチーズが使われており、風味を出すためにいろいろな種類のチーズをミックスしてあることが多いです。

外国産のナチュラルチーズがミックスされている事も多いため、リステリア菌感染の可能性があります。

 

また、ピザ用チーズにコーティングされているセルロース(食物繊維)は、そのまま食べるとボソボソしていて味もよくありません。

 

ピザ用チーズは必ず加熱してから食べるようにしましょう。

 

ただし、ピザ用チーズの中にもそのまま食べられるものはあります。

加熱殺菌してあり、セルロースも使われていないので、サラダなどにも利用できます。

とろけるチーズと同様、表記を確認してみてください。

 

この章のまとめ

  • ピザ用チーズは複数のナチュラルチーズをミックスし、セルロース(食物繊維)でコーティングしたもの
  • とろけるチーズはそのまま食べられるものが多いが、ピザ用チーズは加熱して食べること

終わりに

とろけるチーズはそのまま食べられるのか、ということについてご紹介してきました。

そのまま食べるのもけっこう好き、という意見も多いとろけるチーズですが、食中毒には注意が必要です。

特にピザ用のシュレッドチーズは、表示をよく確認してから食べるようにしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました