妊娠中はつわりで食欲がなかったり、味覚が変わったりして、さっぱりしたものを口にしたくなりますよね。
蒸し暑い季節にぴったりなのが自家製の梅シロップですが、青梅には毒があるなんて聞くと、妊婦が飲んでも大丈夫なのか気になるのではないでしょうか。
今回は、梅シロップは妊娠中でも飲めるのか、ということについてご紹介したいと思います。
梅シロップは妊娠中でも飲める?
梅シロップは、妊娠中に飲んでも心配ありません。
青梅には毒があると言われますが、砂糖で漬けることで毒性はなくなるため、シロップは安心して飲むことができます。
古くから「梅は三毒を断つ」と言われているように、梅には健康によい成分がたくさん含まれています。
そんな梅を使った梅シロップは、妊娠中の体調を整えるためにもおすすめな飲み物です。
食中毒予防
疲労回復
食欲増進
インフルエンザ予防
生活習慣病予防
血流改善
血圧安定
抗アレルギー
美容効果
カルシウム吸収増進 など
梅には、ざっと挙げただけでこのようにたくさんのうれしい効果があります。
中でも特に有名な梅の効果は、「抗菌作用」「鎮痛作用」です。
「梅は三毒を断つ」という言葉の「三毒」とは、食べ物、血液、水の毒を指します。
梅は抗菌作用に優れているため、食中毒予防やお腹の調子が悪い時におすすめです。
胃腸の調子を整え、食欲増進効果もありますので、梅シロップはつわりの時にも飲みやすいかもしれませんね。
一方、梅干しをこめかみに貼ると頭痛が治る、という話しを聞いたことがある人もいるでしょう。
梅の鎮痛効果は、江戸時代にはすでに知られていたんだとか。
最近の研究によると、梅のエキスに含まれる「ベンジル-β-D-グルコピラノシド」という成分には、アスピリンと同等の鎮痛効果があると言われています。
「頭痛に梅干し」は、単なるおばあちゃんの知恵袋ではなく、科学的にも根拠のある方法なんですね。
また、梅の果肉に含まれる香り成分j「ベンズアルデヒド」にも痛みを和らげる効果があるため、香りを嗅ぐだけで痛みに効果があるそうです。
頭痛や痛みがある時には、梅シロップの香りを楽しみながらゆっくりと飲んでみましょう。
体に優しい梅シロップは、薬が飲めない妊娠中にも体調を整えながら楽しめる飲み物です。
ただし、梅シロップには砂糖がたくさん使われていますので、糖分の摂り過ぎにならないよう、飲み過ぎにはご注意くださいね。
梅シロップの青梅の毒は大丈夫?
梅シロップは妊娠中でも問題ありませんが、梅の実はできれば食べない方がいいでしょう。
青梅、特に種の部分には毒性のある成分が含まれている可能性があるからです。
青梅は木になってまもない、まだ若い梅の実です。
青梅はその未熟な種を守るために、種や実に毒性のある成分「青酸配糖体(アミグダリン)」が含まれています。
特に種には、実の10~20倍の青酸配糖体があると言われています。
とは言え、青梅1つに含まれる青酸配糖体はごく少量です。
大人300個、子供100個ほどの青梅を短時間で一気食いでもしない限り、中毒症状が出ることはありません。
青梅の毒は、一口食べただけで倒れてしまうような猛毒、というわけではないんですね。
また、この青酸配糖体は、だんだん分解されて毒性を失っていくという特徴があります。
つまり、梅が熟して種を守る必要がなくなれば、毒性のある成分は分解されて、無害になっていくのです。
そして、青梅を砂糖やアルコールで漬けたり、加熱することで、梅が熟すのと同じような状態を作ることができるため、梅シロップや梅酒に毒性はないというわけです。
梅シロップを漬けている間に、青梅の実や種の毒性も徐々に分解されていきますが、種には毒が残っている可能性があります。
一度に大量に食べるようなことがなければ心配はありませんが、妊娠中は念のため、漬けている青梅も食べない方が安心ですね。
梅シロップが発酵するとアルコールになる?
梅シロップはジュースですが、飲んだ時にアルコールが入っているような気がすることもあるのではないでしょうか。
実際には、梅シロップは梅酒ではありませんので、アルコール飲料ではないはずです。
けれども、梅シロップが発酵することによって微量のアルコールができることはあります。
少量のアルコールが発生しても、梅シロップは薄めてから飲みますので、発酵でできたアルコールの影響は心配しなくてOKです。
とはいえ、敏感な妊婦さんや小さい子供でアルコールが気になる場合は、梅シロップを温めてアルコール分を飛ばしてから飲むといいでしょう。
梅シロップは発酵しやすい食品ですが、予想される発酵は3種類あります。
- アルコール発酵
- 乳酸発酵
- 腐敗発酵
アルコール発酵は、漬けている間にお酒になるような発酵です。
梅シロップの発酵防止のために焼酎を少量入れて作ることもありますが、焼酎が入っていなくても自然にアルコール発酵することがあります。
アルコール濃度はそれほど上がりませんが、長期保存することで発酵が進む可能性もあります。
乳酸発酵は、酵母菌によって酸味が出てくるような発酵です。
酸味が強くなるものの、砂糖を加えるなどして飲むことはできます。
一方、腐敗発酵は腐ってしまうということです。
異臭がしたり、苦味や酸味でひどい味になってしまったら、残念ながら梅シロップは処分するしかありません。
アルコール発酵と乳酸発酵については、シロップに火を通したり砂糖を加えることで発酵を止めて飲むことができます。
泡が出てきたり、フタを開けた時に音がするような場合は、梅シロップが発酵していると考えられます。
腐っていない限りは飲んでも問題ないことがほとんどです。
不安な気持ちになってまで梅シロップを飲む必要はありませんが、すっきりとして美味しい♪と感じられるなら、妊娠中でもぜひ梅シロップを楽しんでくださいね。
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終わりに
梅シロップは妊娠中でも飲めるのか、ということについてご紹介してきました。
まとめると・・・
- 梅シロップは妊娠中でも飲んでOK
- 梅には体に良い効果がたくさんある
- 青梅には毒があるが、主に種に含まれ熟成させることで無毒化する
- 梅の実は食べない方が安心
- アルコール発酵することがあるがアルコール分は微量
ということでした。
夏の妊娠生活は、暑くて体力を消耗します。
梅シロップを飲んで、夏バテしないように元気にお過ごしくださいね。
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