現代文明とテクノロジーであふれている地球上にも、まだまだ人が住んでいない場所があるもの。
そんな場所の一つが、アイルランドにある絶海の孤島「スケリグ・ヴィヒール」です。
今回は、スケリグ・ヴィヒールとはどんなところなのか詳しく調べてみました。
スケリグ・ヴィヒールってどこにあるの?
スケリグ・ヴィヒールは、アイルランドの南西部の沖合16kmに位置する小さな島です。
面積わずか0.18平方キロメートルの岩山からなる、無人の孤島となっています。
スケリグ・ヴィヒール?スケリッグ・マイケル?
スケリグ・ヴィヒール(Sceilig Mhichíl)とは、アイルランド語で「聖ミカエルの岩」という意味です。
カタカナ表記する時には、
- スケリグ・ヴィヒール
- スケリッグ・ヴィヒル
- シュケリッグ・ヴィヒル
などと訳されています。
英語表記では、Skellig Michaelとなり、
- スケリッグ・マイケル
スケリグ・ヴィヒールとスケリッグ・マイケルは同じ場所を示す呼び方ですが、アイルランド語と英語の違いということですね。
スケリグ・ヴィヒールへの行き方は?
日本
↓空路
(経由地)
↓空路
ダブリン
↓空路
ケリー
↓船
スケリグ・ヴィヒール
スケリグ・ヴィヒールへ行くには、まずアイルランドのケリーを目指します。
ケリーからは、船でスケリグ・ヴィヒールへ向かうことになります。
日本からケリーへの直行便はありませんので、アイルランドの首都ダブリンで乗り継ぎをしなければなりません。
さらに残念なことに、ダブリンへの直行便も飛んでいませんので、日本からケリーへ行くには2回以上乗り継ぎをして行くことになります。
アブダビ等で乗り継ぎをするアジア経由でダブリンに入るか、欧州系航空会社でヨーロッパの都市を経由するかは、フライトスケジュールや予算でご検討ください。
ケリーは小さな港町ですが、ポートマギーからスケリグ・ヴィヒールへの遊覧船やボートが出ています。
遊覧船では島を眺めるだけですが、上陸したい場合には事前にボートを予約しておきましょう。
日本から行くにはちょっと遠いスケリグ・ヴィヒールですが、簡単にアクセスできないからこそ秘境って感じがしますよね。
スケリグ・ヴィヒールの観光は?
スケリグ・ヴィヒールには標高218mの岩山がありますが、その山頂には石造りの修道院があります。
島に上陸すると、600段もある石段を登って修道院の遺跡を訪れることができます。
この修道院は、588年にケルト人が建てた初期キリスト教の遺跡だと言われています。
ヴァイキングの襲撃にも耐えながら教会は次第に拡大されていき、1044年ごろまでには聖ミカエルを祀る修道院になります。
ところが、1100年ごろには天候変化などの理由から放棄され、現在に至るまで無人の島となっています。
アイルランドの孤島、スケリグ・ヴィヒール。断崖の遺跡に、朽ちかけたような十字架が並んでいます。実はここは修道院だったのです。古代遺跡みたいですが、12世紀まで修道士がいました。#世界遺産 #アイルランド #スケリグ #ヴィヒール #修道院 #遺跡 pic.twitter.com/xLqx2nPYHp
— 世界遺産 (@heritage_TBS) 2019年8月21日
また、スケリグ・ヴィヒールはいろいろな海鳥が生息する自然保護区に指定されています。
ウミツバメ、ウミガラス、カツオドリ、マンクスミズナギドリなどの野鳥を見られるかもしれませんね。
スケリグ・ヴィヒールはスターウォーズのロケ地だった
スケリグ・ヴィヒールは映画「スターウォーズ」シリーズのロケ地になったことでも有名です。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
の2シリーズで、ルーク・スカイウォークが隠れ住んでいた場所として使われていました。
セットでなく実際にあんな島があったなんてすごいですよね。
スケリグ・ヴィヒールはアイルランドの世界遺産
スケリグ・ヴィヒールは、1996年に文化遺産として世界遺産に登録されました。
アイルランドの世界遺産は、2019年現在スケリグ・ヴィヒールとボイン渓谷の遺跡群の2件です。
アイルランドを訪れたら、ぜひスケリグ・ヴィヒールへも足をのばしてみてはいかがでしょうか。
終わりに
アイルランドの世界遺産「スケリグ・ヴィヒール」についてご紹介してきました。
世界遺産やスターウォーズに興味がある人はもちろん、秘境や孤島への探検気分を味わいたい人、遺跡や歴史に興味がある人にも楽しめる場所なんじゃないかと思います。
もし行くチャンスがあれば、スケリグ・ヴィーヒルを満喫してきてくださいね。
コメント