秋の味覚の王者と言えば松茸ですよね。
香りのよさで人気の松茸ですが、高価で貴重なだけになかなか手に入らないのではないでしょうか。
松茸って自分で栽培できないの?
山歩きで見つけられたらラッキーなんだけど?
今回は、松茸はどこに生えるのかということについてご紹介したいと思います。
松茸ってどこに生えるの?
松茸は、樹齢30年ほどのアカマツの根元に生えることが多いです。
松茸菌は宿主であるアカマツと共生するタイプの菌であるため、アカマツを枯らすことなく根元にそっと根付きます。
とはいえ、アカマツさえあれば松茸が育つわけではありません。
松茸は、その他にもいろいろな条件が揃った時にだけ育つと言われています。
松茸が生える条件は?
- 樹齢30年前後のアカマツの林になっている
- 水はけのよい鉱質土層(花崗岩の砂地など)であること
- 栄養の低い痩せた土地であること
- 日当たり、風通しがよいこと(南、西向きの斜面など)
このような条件のもと、松茸菌がアカマツの根に根付いてシロと呼ばれる菌のコロニーを作ることで松茸が生えるのです。
まさに自然の産物といったところですね。
現在のところ、松茸を人工的に栽培する環境を作ることはできません。
これは、松茸が生える条件を人工的に再現することがむずかしいことに加え、松茸がアカマツと共生する菌糸体であることも大きく関係しています。
例えば椎茸が人工的に栽培できるのは、椎茸金が宿主である椎の木の栄養を奪い取って成長する種類のキノコだからです。
椎の木は生きている必要はなく、養分を与えれば人工的な菌床でも椎茸を育てることができるからです。
これに対して、松茸はアカマツの切り株や、人がここで作ろうと意図したアカマツの根元で育つなんてことはありません。
簡単に手に入らないからこそ、松茸は食用キノコの王様として扱われているんですね。
松茸が生える時期はいつ?
松茸が生える時期は、一般的には9月から10月、寒冷地では8月末から、温暖地では11月頃までです。
主に出回るのは10月ごろで、秋の味覚として店頭で目にすることも多いでしょう。
松茸菌の成長する温度は5℃から30℃、最適な成長温度は22℃から25℃と言われています。
秋に収穫できるものがほとんどですが、中には5~6月の梅雨時に収穫される松茸もあるんだとか。
これは早松(さまつ)と呼ばれ、とても珍しい松茸として重宝されています。
手に入るチャンスがあれば本当に貴重な松茸を食べることができますが、冷凍ならいつでも松茸を楽しむことができますね。
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終わりに
松茸はどこで生えるのか、ということについてご紹介してきました。
今でこそ貴重な松茸ですが、昔は庶民の秋の味として大量に出回っていた時代もあったんだそうです。
当時の燃料には松葉や枝を使われていたため、人がしょっちゅう山に入って枯れ葉や枝を拾っていました。
いつも山の手入れをしていたため、結果として松茸の生えやすい環境が整っていたというわけです。
現在は効果で貴重な松茸ですが、この秋はぜひ味わってみたいものですね。
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