戌の日の安産祈願は、妊娠5カ月に入った最初の戌の日に、腹帯をしめて母子の健康を祈願する風習です。
安産で元気な赤ちゃんを産めるようにお参りしたいけれど、もし喪中だったらどうしたらいいのでしょうか。
今回は、戌の日の安産祈願が喪中の場合についてご紹介したいと思います。
戌の日の安産祈願は喪中の場合どうするの?
戌の日の安産祈願は、一般的に故人が亡くなってから50日後以降ならOKです。
故人が亡くなってから49日までを忌中、その後の喪に服する期間を喪中といいます。
神社では死=穢れと考えられており、忌中は故人の冥福を祈ることに専念し、特別なことは控える期間とされています。
そのため、忌中には神社への参拝を控えるべきとされているのです。
一方、喪中は故人をしのびながら悲しみをのりこえ、日常の生活を取り戻していく期間です。
つまり、忌中が明けて喪中になれば神社への参拝もすることができるということです。
私もちょうど3人目の妊娠中に喪中だったため、神社に問い合わせたことがあります。
やはり、忌中には神社への参拝は避けた方がいいということ。
妊娠5カ月に入って最初の戌の日が忌中にあたる場合、どうしても安産祈願の帯を受け取りたいなら、代理の人に代わりに行ってもらってもOKとのことでした。
または、時期をずらして次回以降の戌の日に安産祈願をしても問題ないんだそうです。
体調も気持ちもすっきりとしてから、改めて安産祈願にお出かけくださいね。
喪中の安産祈願はお寺ならOK?
忌中・喪中期間であっても、お寺だったら気にせずにいつでも安産祈願に行くことができます。
死=穢れというのは神道の思想からきています。
そのため忌中に神社に立ち入って安産祈願をすることは控えるべきですが、仏教では死は避けるべきものではありませんので、お寺に入ってはいけない期間というのは存在しないのです。
安産祈願としてお寺にお参りすることは、故人やご先祖様の供養にもなりますので、むしろ積極的に行った方がいいくらいです。
喪中に神社に行くことが気になる場合は、神社ではなくお寺で安産祈願をすることをおすすめします。
喪中の初詣と安産祈願は?
喪中期間に、初詣の時期と安産祈願の日取りが重なってしまう時には、3が日を避けて出かけるようにしましょう。
喪中期間に行動の制限はありませんので、本来は初詣に行くことも禁止ではありません。
ただし喪中の時には、年賀状や初詣などの、賀詞の交換や新年の挨拶を控えることが多いものです。
神社によっても喪中の初詣には賛否両論あり一概には言えませんが、喪中には初詣を控えることが一般的な考え方になっています。
これに対して、安産祈願はお祝い事ではなく「祈祷・祈願」です。
周りの家族が気にするならやめておくべきですが、故人も子孫の誕生を喜んでくれるはずです。
おめでたいとされる正月の3が日を避けて、初詣とは別に安産祈願に出かけることは特に問題ないでしょう。
終わりに
喪中に戌の日の安産祈願に出かけることについてご紹介してきました。
こういった気持ちの問題は、特に妊娠中は気になったり、心配になることもありますよね。
判断に迷ったら神社に問い合わせてみると、その神社の考え方もわかりますし、丁寧に教えていただけるので安心です。
何はともあれ、安産と元気な赤ちゃんの誕生を私もお祈りしております。
お身体お大事になさってくださいねd(*⌒▽⌒*)b
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