初盆を迎えた家には、親戚や近所の方など大勢がお参りに来ることも多いものです。
しかし、自分の家でも初盆を迎えるときに、初盆のお宅にお参りに伺うことはできるのでしょうか。
今回は、お互いに初盆同士の場合のお参りをどうしたらいいのか、ということについてご紹介したいと思います。
初盆同士のお参りはしないものなの?
自分も相手も初盆を迎える場合、一般的には「お互いさま」としてお参りの行き来はしないことが多いようです。
理由としては
・家を空けると、帰ってきている仏様が寂しがるから
・初盆の来客があり、家を空けることができないから
などです。
どちらかと言えば、行ってはいけないというよりは、初盆に家を空けることができないから・・という意味合いが強いのですね。
初盆の風習は地域や家庭によって千差万別です。
初盆同士は絶対にお参りしてはいけないと決まっているところもあれば、行ける範囲で訪問しあうところもあります。
一つの正解やマナーがあるものではありませんので、自分と相手の習慣や考え方を基に判断するようにしましょう。
初盆に行かない場合どうしたらいいの?
初盆同士はお互いさま・・とはいえ、何もしなくていいのかちょっと気になることもあるでしょう。
そんな場合は、相手のお宅に「こちらも初盆なのでお参りは失礼します」と連絡しておくと安心です。
気をつけたいのは、一方的にこちらから訪問することです。
こちらがお参りに行くことで、相手にもお参りに来てもらうことを強制していることになってしまう可能性があるからです。
お参りに行きたい時は、「初盆同士だがお参りに伺いたい」旨を連絡してみるといいでしょう。
初盆同士でも仏様に手を合わせたいという気持ちは大切にすべきです。
ただし、連絡をしたところで「お互いさまだから」と言われた場合は、また別の形で気持ちを表すことをおすすめします。
初盆にお供えを送るなら?
初盆同士でお参りに行けない場合、どうしても何かしたいという気持ちがあるなら、お供えを送ることもできます。
お供えに添える手紙には
「初盆のお参りをさせていただきたかったのですが、私共も祖母の初盆を迎えており、遠慮させていただきました。心ばかりではございますが、御仏前に供えて頂ければ幸いです。」
などの内容を書くようにします。
品物なら3000円~5000円くらいで、お菓子や果物、花など、現金なら5000円~10000円くらいを包むことが多いです。
提灯を送ったり、御提灯代として現金を包むこともあります。
その他、地域や家庭によって初盆のお供えの品や金額の相場が決まっている場合があります。
周囲の親戚や知人に確認してみるといいでしょう。
ただし、初盆同士の場合、お参りだけでなくお供えのやり取りも「お互いさま」で一切しない、という地域もあります。
相手からのお返しなど気を遣わせてしまうこともありますので、お供えを送るかどうかは慎重に判断するようにしましょう。
終わりに
初盆同士のお参りをどうしたらいいのかについてご紹介してきました。
初盆にお参りに行けなかったとしても、お彼岸の時期など別の機会にお参りに行かせてもらうことはできます。
何もできないとがっかりすることなく、初盆に心の中で故人をしのび、手を合わせることもいいご供養になるのではないでしょうか。
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