おからパウダーは便秘解消にも人気の食品です。
でも、おからパウダーを食べるようになったら、逆にお腹がはって便秘になっちゃった・・・なんてことはありませんか。
今回は、おからパウダーで便秘になることはあるのかということについてご紹介したいと思います。
おからパウダーで便秘になることってあるの?
おからパウダーには不溶性食物繊維がたくさん含まれていることから、便秘解消に効くと言われています。
しかし不溶性食物繊維は、体質や食べ方によって逆に便秘になることもあります。
おからパウダーを摂ることで、便秘を解消できるタイプと便秘がひどくなるタイプがいるのです。
それでは、おからパウダーで便秘になってしまうタイプ3つをご紹介していきます。
1.消化機能が衰えているタイプ
食物繊維は人体で消化吸収されません。
そのため、胃腸が弱っていると、大量の食物繊維を排泄しきれなくなります。
便秘だけでなく、胃がもたれたり、胃痛を起こすこともあります。
おからパウダーを食べる量を減らして調節してみましょう。
2.水分を十分にとっていないタイプ
おからパウダーは乾燥させたおからです。
腸内の水分を吸ってしまうため、水が足りないと便が乾燥して固くなってしまうのです。
おからパウダーを食べるなら、普段よりも意識的に水分をとる必要があります。
おからパウダーを食べた時には、水よりも豆乳を飲むと便秘解消になるという口コミもあります。
3.おからパウダーが便秘の種類と合わないタイプ
胃腸が弱っているわけでもなく、水分もとっているのに・・という場合には、おからパウダーに含まれる不溶性食物繊維が逆効果になる便秘体質である可能性があります。
どんな便秘にもおからパウダーのような不溶性食物繊維が効くというわけではないのです。
おからパウダーが合わない体質かどうか判断するために、便秘と食物繊維の関係について、次章でさらに詳しくみていきましょう。
便秘の種類と食物繊維の関係とは?
便秘には食物繊維、とはよく知られている事実ですが、食物繊維にも便秘にもそれぞれ種類があり、組み合わせを間違えるとかえって便秘を招いてしまうことがあるのです。
まず、食物繊維には以下の2種類があります。
- 不溶性食物繊維・・・大豆(おからパウダー)、ごぼう、小麦ふすまなど
- 水溶性食物繊維・・・昆布、わかめ、コンニャクなど
不溶性食物繊維は、水に溶けずカサカサなイメージです。
腸管内で水分をかかえて膨張するため、腸の蠕動運動を活発にし、便を大きくします。
腸を刺激することで便秘を解消していきます。
水溶性食物繊維は、水に溶けるドロドロなイメージです。
水分保持力が高いため、老廃物を吸着し排出してくれます。
腸内環境を整えることで便秘を解消していきます。
さて、ここで便秘の種類についてもみていきますね。
便秘には、次のような3種類があります。
- 弛緩性便秘・・・腸の動きが悪くなり、便が大腸内にたまってしまう便秘
- けいれん性便秘・・・自律神経の乱れなどから大腸がけいれんして、腸内環境が乱れている便秘
- 直腸性便秘・・・便が直腸まできているのに便意を感じず、固まってしまっている便秘
これらの便秘のうち、不溶性食物繊維が効くのは「弛緩性便秘」だけです。
不溶性食物繊維は、便のかさを増しながら腸の蠕動運動を活発にするからです。
けいれん性便秘と直腸性便秘は、腸が刺激されて便が大きくなると、排便が困難になり余計に便秘がひどくなってしまいます。
この二つの便秘に効くのは、腸内環境を整え便を柔らかくして排出する水溶性食物繊維です。
つまり、おからパウダーで便秘になってしまう人は、けいれん性便秘か直腸性便秘である可能性が高いということですね。
おからパウダーをとり入れる際には、ご自分の体質や体調を確認しながら少しずつチャレンジしてみることをおすすめします。
まとめ
おからパウダーで便秘になることはあるのか、ということについてご紹介してきました。
- おからパウダーで便秘になることはある
- 消化機能が衰えているケース
- 水分が足りないケース
- 弛緩性便秘ではないケース
- おからパウダーは全ての便秘に効くわけではない
健康にいいと言われる食品でも、体質に合う合わないはあります。
おからパウダーにしても、調子が悪いと感じたら無理をせず様子をみながら摂取するようにしましょう。
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