中秋の名月は、月見だんごやすすきをお供えしてお月見をする、風情あふれる行事です。
何となく9月にやっていることが多い気がしますが、日にちに決まりはあるのでしょうか。
今回は、中秋の名月はいつなのか、日にちの決まりや満月との関係についてご紹介したいと思います。
中秋の名月っていつなの?
中秋の名月の日にちは、旧暦(太陰暦)8月15日です。
現在の新暦(太陽暦)では毎年9月7日~10月8日のどこかの日にあたります。
旧暦では7月8月9月が秋で、その真ん中の8月15日だから「中秋」であること、空が高くなり空気が澄んで晴れることの多い季節の「名月」であることを合わせて、この日に見える月は「中秋の名月」と呼ばれています。
2017年は10月4日(水)が中秋の名月にあたります。
今年はちょっと遅い中秋の名月になりますね。
中秋の名月の決め方ってどうなっているの?
中秋の名月は、旧暦の8月15日と決まっています。
現代のカレンダーで毎年中秋の名月の日にちが毎年変わってしまうのは、旧暦と新暦の日にちのずれが原因です。
旧暦=太陰暦・陰暦
・月の満ち欠けを基準として、29日または30日を1か月とし、1年を12カ月=354日で計算しています。
新暦=太陽暦・陽暦
・1か月は30日または31日(2月は28日)で、1年を12カ月=365日で計算しています。
このように暦の日にちにずれがあり、うるう年が入ることもあるため、旧暦8月15日は新暦では9月7日~10月8日のどこかの日であり、19年周期で一巡しているのです。
ちなみに、中秋の名月が10月になるのは19年に4-5回のことなんだそうです。
中秋の名月がいつになるのかは、誰かが毎年決めているものではなく、旧暦に合わせて決まるものなんですね。
中秋の名月は満月とは限らない?!
中秋の名月は、必ずしも満月とは限りません。
旧暦では新月を1日、満月を15日としていました。
このことから、満月の日を十五夜とも呼び、十五夜と言えば旧暦8月15日の中秋の名月を意味することも一般的です。
しかし、十五夜は暦の上での満月を意味しているだけであり、実際に月が満月になることとは別です。
月の公転軌道は楕円を描いているため、公転速度は一定ではありません。
新月から満月になるまでの日数は必ずしも毎回15日ではないため、十五夜が必ず満月になるわけではないのです。
2017年は、中秋の名月が10月4日、満月が10月6日です。
満月の2日前になりますが、見た目にはほぼきれいな満月に見えるはずです。
「十三夜」の中秋の名月を楽しんだ後に、本当の「十五夜」の満月を眺めてみてはいかがでしょうか( ´艸`)
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終わりに
中秋の名月がいつになるのかについてご紹介してきました。
満月前後の月の光を浴びると、細胞が活性化したり、心身が浄化されると言われています。
特に女性にとっては月光浴は最高の美容薬なんだとか。
最近はゆっくりお月見をする機会もあまりないかもしれませんが、今年の中秋の名月には、一息ついて夜空を見上げてみませんか(o^-^o)
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