敬老の日には毎年プレゼントを贈っているという人も多いでしょう。
しかし相手が喪中の場合、贈り物を贈っても大丈夫なのでしょうか。
今回は、敬老の日は喪中だったら贈り物をしてはいけないのかについて、敬老の日の由来・意味や喪中のお祝い事のマナーを踏まえながらご紹介したいと思います。
敬老の日は喪中だったら贈り物してはいけないの?
喪中の相手に敬老の日の贈り物をすることは、禁止ではありませんが、いつもとは違った心遣いを贈ることをおすすめします。
敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日です。
国民の祝日ですし、長寿祝いの意味もありますが、高齢者を敬い感謝する意味もあります。
喪中の場合の敬老の日には、お祝いとしてではなく、感謝やねぎらいの気持ちとして贈り物をするようにしましょう。
ただし、受けとる相手が今どんな心境で、贈り物をどういう意味で捉えるかは相手次第です。
49日を過ぎるまでは慌ただしく落ち着かないことも多いですし、悲しくて贈り物をもらっても煩わしく感じてしまうこともあるでしょう。
故人を亡くした後で、自分だけが敬老の日のお祝いを受け取るのはつらいと感じるかもしれません。
喪中の場合の敬老の日には、記念品などを贈るのではなく、一緒に食事をしたりお線香をあげさせてもらったりしながら、ゆっくりと話しを聞くことが、相手にとって一番うれしい贈り物になるのではないでしょうか。
電話や手紙で連絡をしてみるのもおすすめです。
もし何か品物で贈り物をしたい場合は、相手が落ち着く頃合いを見計らって、敬老の日にこだわらず時期をずらして贈ってみることもできます。
敬老の日のプレゼントが相手を元気づけることもあれば、負担になってしまうこともあり、それは相手の心境や状況により異なります。
どうしたら相手のためになるかということを、よく考えて判断するようにしたいものです。
敬老の日の由来と意味は?
敬老の日は、兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町八千代区)で、村長の門脇政夫氏が開催した「村の敬老会」が始まりだと言われています。
お年寄りを大切にして、村づくりのために知恵を借りようというコンセプトで、1947年9月15日に開催された村の小さな敬老会が敬老の日の由来です。
その後、門脇氏の働きかけで村の祝日から県の祝日、そして全国民の祝日として「敬老の日」が制定されるに至りました。
現在では、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としていますが、もともとは長寿祝いではなく敬老=お年寄りを敬うことが目的の小さなイベントだったわけですね。
敬老の日には敬愛と長寿祝いの二つの意味がありますが、最近では母の日父の日とならんで、「敬老の日は孫が祖父母に感謝する日」という認識を持っている人が増えてきています。
単に「敬老の日=孫から祖父母にプレゼントする日」と考えている人も多いので、現在の敬老の日は純粋な慶事ではありません。
100%お祝い事ではありませんので、喪中だから敬老の日に何かしてはいけない、というものではないと言えるでしょう。
喪中にはお祝い事で贈り物をしてはいけない?
喪中にお祝い事で贈り物をやり取りすることについては、マナー上は、忌中は控えるべきですが、喪中には禁止ではありません。
「喪中期間」でひとくくりにされることも多いのですが、忌中と喪中は別の期間として考えられています。
忌中とは49日過ぎるまでの期間で、故人を悼み慶事や祭事への参加などは控え、身を慎む期間です。
喪中は、忌中が明けた後に故人を偲びつつ、普段の生活に戻っていく期間です。
忌中が過ぎれば、喪中期間に禁止されている行動は特にありません。
お祝いや贈り物のやり取りをしてもマナー違反ではなく、個人の気持ち次第で判断すればいいということになります。
喪中にお祝い事で贈り物をやり取りすることがいけないのではなく、悲しくてお祝いをしたり楽しんだりする気分にはなれないので、今回は失礼します…というのが喪中の考え方です。
最近では、忌中でも喪中でも故人が喜んでくれるようなお祝い事などは、きっと故人も楽しみにしてくれているはずと考えて柔軟に対応することも多くなっています。
しかし、人によってマナーの捉え方や故人を亡くした後の心身の状況は違います。
くれぐれも失礼にならないように対応したいものですね。
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終わりに
敬老の日の贈り物は喪中の場合どうしたらいいのかについてご紹介してきました。
絶対に禁止でもなければ、必ず贈るべき、というわけでもなく、明確な答えはありません。
相手の状況によって個人の判断でということになりますが、相手を気遣い何かしてあげたいという心は伝わるものです。
マナーも大事ですが、心を込めて対応することで、少しでも相手の慰めになるとうれしいですね(*^-^)
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