冬の夜に活躍する湯たんぽは、熱いお湯があれば電気も使わず温まることができる、便利な防寒グッズです。
でも、湯たんぽに入れるお湯って案外量が多くて、一晩しか使わないのはもったいない気がしませんか。
今回は、湯たんぽの水の使い回しや再利用についてご紹介したいと思います。
湯たんぽの水は使い回しできる?
湯たんぽの水を、何度も沸かし直して使い回すことはやめておきましょう。
一度湯たんぽに入れて使った水は、雑菌や細菌が繁殖している可能性があるからです。
水道水には殺菌のために塩素が含まれていますが、沸騰させることで塩素がとんでしまいます。
塩素のぬけた水は、菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
また、湯たんぽのお湯は、ちょうど多くの雑菌や細菌が繁殖しやすい温度です。
一晩湯たんぽに入れておくだけの水ですが、朝には目に見えない菌が増えている可能性があるんですね。
菌が増えても沸騰させれば殺菌できるのでは?と考えがちですが、実はそうとばかりも言えません。
沸騰しているお湯の中でも生き残る菌はたくさんいるものです。
さらに、湯たんぽには熱湯を入れることで、湯たんぽの素材の成分が水に溶け出していることもあります。
プラスチックの湯たんぽの水を何度も使い回していたら、やかんからプラスチックのにおいがするようになった、なんてこともあるようで・・・
一度使った水でも沸かし直せば大丈夫というわけにはいきませんので、湯たんぽの水の使い回しはやめておくことをおすすめします。
湯たんぽに沸かし直ししたお湯を使うと?
湯たんぽの水の沸かし直しをする場合、雑菌やプラスチックの成分が溶け出した水を、やかんや鍋に入れることになります。
飲食に使うやかんや鍋に、古くなった水を入れて沸かし直しすることはやめておいた方がいいでしょう。
沸騰させても殺菌できない菌もあるため、沸かせば安心とは言えません。
また、湯たんぽの中も洗浄しにくい形状になっていますから、見えないだけでぬめりがついたり、汚れがついたりしていることもあります。
それでも、飲むわけじゃなし、湯たんぽに入れるだけだから雑菌なんかは気にならないけどねぇ・・という場合は、沸かし直しに使う湯たんぽ専用のやかんや鍋を用意することをおすすめします。
湯たんぽの水の再利用のアイデア
湯たんぽの水を沸かし直して使い回すより、別の方法で湯たんぽの水を再利用することをおすすめします。
もったいないからと使い回しするのだったら、他の用途に使って水を無駄にしないようにすればOKですよね。
湯たんぽの水の再利用のアイデアは
・洗濯
・ふき掃除
・食器や汚れもののつけ置き
・植物の水やり
・車の霜取り
などがあげられます。
湯たんぽの水はいろいろな家事に使うことができますが、加湿器に入れることはおすすめできません。
加湿器には、塩素消毒されている水道水を使うことが推奨されています。
説明書などには、浄水器の水やミネラルウォーターは使わないように、と書かれている製品がほとんどです。
一度沸かして一晩おいた湯たんぽの水を加湿器に入れると、雑菌やカビを部屋にまき散らしてしまう可能性があるのです。
湯たんぽの水の再利用は、念のためにすすぎや仕上げにきれいな水を使えるような用途に使うようにしてくださいね。
終わりに
湯たんぽの水の使い回しについてご紹介してきました。
エコや節水も大事ですが、健康第一です。
湯たんぽの水も衛生面に気をつけて使うようにしたいですね。
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